ダニエル・リカルド、”シューイ”できずに欲求不満? 2020年の目標は「シャンパンだ」
ダニエル・リカルドが”シューイ“に飢えている。今年、レッドブル・レーシングからルノーへと電撃移籍したリカルドが、最後に表彰台に上がったのは34戦前の事。幸か不幸か、シューズにシャンパンを注ぎ、それを飲み干す過激な画の存在を人々は忘れ始めている。
今季最高成績は、モンツァでの4位。ポディウムまであと一歩に迫った。インテルラゴスで行われたFIA木曜記者会見に出席したダニエル・リカルドは、2020年の目標について問われると、”ほんのり”笑みを浮かべながら次のように答えた。
「シャンパンだよ。チームと契約した時、2020年のターゲットとして、少なくとも一度は表彰台でフィニッシュする事を目標に掲げたんだ。これがまさにターゲットだ」
「僕らはまだ少し遅れを取ってるけど、マクラーレンは今年、1シーズンという期間で大きく躍進できる事を証明してみせた。だから、オフシーズンで上手くやれれば、表彰台を懸けて戦う事は決して不可能じゃないと思ってる」
「最終的には、それがシャンパンか否かに関わらず、僕らはトップ3チームに近づきたいと思っているし、来年は今年以上の一貫性を以て、3強チームと戦っていきたいって思ってる」
ダニエル・リカルドは、残り2戦で46ポイントを獲得してランキング9位。去年までのチームメイトが235ポイントを獲得して4位につけている事を思えば、レッドブルからルノーへの移籍に疑問を呈する声がある事に疑いはない。この点を指摘されるとリカルドは「そう言う意見が出るのは分かっていた」と述べる一方、目先の順位以外にも移籍の理由足るものが存在すると主張した。
「まず第一に、新たなスタートと変化に胸が高鳴るような感情を持つことができた。僕は過去に、期待値を高く設定し過ぎてガッカリした事があったから、今シーズンは新しい挑戦そのものを楽しもうって思ったんだ」
「今シーズンから何かが変わるとは期待してなかった。自分自身には多くを期待してるけど、チームが目指すところに到達するのに時間がかかることは分かっていた。僕らはまだその位置にたどり着けていないけど、シーズン後半戦には幾らか一貫性が出始めてきたと思うから、その点はポジティブだ」
「来年、達成したいと思っている目標に関しては、状況は今より良いように思う。僕だけでなくチームもまた、2020年以降はより多くのことを期待し始めるだろうしね。それに、チームとしても僕個人としても多くの事を学んできた。確かにリザルトを追求してるわけだけど、だからといって今年一年が忘れ去るべき1年だとは全く思っていない」