フェルスタッペン、ロズベルグに毒舌反撃「まるで”新手”のジャック・ビルヌーブ」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、スパ・フランコルシャンでの1周目にキミ・ライコネンとクラッシュ。スチュワードはレーシングアクシデントとして処理したが、2016年のF1ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグは、自身のYoutubeチャンネルを通して「アグレッシブ過ぎ。以前の彼に戻ったみたい」と苦言を呈した。
第14戦イタリアGPのためにモンツァ入りしたフェルスタッペンは、地元オランダメディアのインタビューに対して「彼の発言にはあまり興味ないけど」と前置きした上で、次のように反撃した。
「まるで新しいジャック・ビルヌーブだね。ビルヌーブは最近落ち着いてるけど、ロズベルグは彼に代わって、物議を醸すような意見を広めたがっているようにみえる。頻繁に投稿してるみたいだし、視聴者を引き付けたいんだろうけどさ。今年の初めに彼は、僕をナルシスト呼ばわりしていたんだ。極端過ぎるでしょ」
「彼の問題の一つは、カリスマ性がないことだ。多分Youtubeでお金が稼ぎたいんだろうけど、ドライバーとしてレースを続けていたほうがもっと多くの収入が得られただろうね」
ビルヌーブは現役時代から歯に衣着せぬ発言で物議を醸すことが多く、ミハエル・シューマッハを「ただのレーシングドライバーに過ぎず、歴史に名を残すことはない」と評したり、同郷のランス・ストロールについては「F1史上最悪のルーキー」と辛辣な言葉を浴びせ、彼を起用したウィリアムズに対しては「金に目がくらみ魂を売った」と酷評した。
一方フェルスタッペンは、スパのオープニングラップでの出来事を改めて振り返り、一件はレーシングアクシデントであったと強調した。
「あれはレーシングアクシデントだったと思う。ホイールはロックしていなかったし、僕はクルマをコントロールできていたけど、キミよりも若干遅くブレーキングして、彼と一緒にコーナーに入っていったんだ。でも、キミの方は僕が横にいた事を知らなかった。無線でそう言ってたよね。出来ることは殆どなかったし、単なる不運なインシデントさ」
フェルスタッペンは、超高速のモンツァでピエール・ガスリーと並び、ホンダの新しいスペック4エンジンを搭載する。
「より多くのパワーが得られるし、その事は何時だってポジティブだよ。フェラーリとのパワー差は依然として大きいけど、メルセデスには近づいてる。僕らは今回、エンジンパワーという点で過去最大のゲインを得ることになる」
今シーズン4基目のICE=内燃エンジンの投入となるため、フェルスタッペンは日曜のレースを最後尾からスタートする事になる。つまり、表彰台獲得の可能性は極めて低い。
「モンツァでの問題は、フェラーリやメルセデスと比べて、僕らレッドブル・ホンダの競争力が相対的に低くなる点にある。過去に何度か他のコースで最後尾からスタートして表彰台に上がった事もあるけど、あれはクルマに速さがあり、ライバルとは異なるタイヤ戦略を採用できたからだ。正直なところ、今回は表彰台を期待していない。もしインシデントなく通常のレースになれば、5位が最良の結果だろうね」
とは言え、初日金曜と決勝レースが行われる日曜は雨の予報も出ている。
「概して言えば、雨の方が好きだよ。ドライコンディションだと挽回のジャンスは少ないからね。もし雨が降るような事があれば、それによってもっと競争力が上がると良いね。まずは、バランスの良いマシンに仕上げる事を目指したい」