2019年F1第13戦ベルギーGP土曜3回目のフリー走行が、スパ・フランコルシャンで8月31日に一時間に渡って行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分22秒206のトップタイムを記録。2番手につけたセバスチャン・ベッテルをコンマ4秒差で退け、タイムシート最上部につけた。フェラーリは全セッションで1-2体制を築き、この後行われる予選に臨む。

グランプリ2日目のスパも晴天に恵まれ、予選結果を占うセッションは気温25.7℃、路面33.2℃、湿度52.5%のドライコンディションでスタート。各車予選前最後のフリー走行で、最終調整に取り組んだ。

3番手はメルセデスのバルテリ・ボッタス。僚友ルイス・ハミルトンはセッション残り30分を切った直後に、ターン12への侵入の際にリアを滑らせクラッシュ。カウンターステアを当てて体勢を立て直そうとしたものの、車体前方左側からウォールへと激突した。

マシンは大きなダメージを負ったものの、幸いにもハミルトンに大きな怪我はなく、メディカルセンターには向かわず直接ブリーフィングルームへと戻った。セッションは赤旗によって一時中断となり、残り12分で再開。ハミルトンは7番手でセッションを終えた。

損傷の程度次第ではシャシー交換が行われる可能性もあり、この場合ハミルトンはピットレーンスタートを強いられる事になる。メルセデスは予選までの2時間という限られた時間内にマシンを再構築すべく、現在、W10の破損箇所を調査している。

メルセデス、Q1開始までの作業完了を期待

ホンダエンジン勢は、この日レース専用エンジンへと載せ替えたマックス・フェルスタッペンが5番手。1セット目のアタックでは、モンツァ仕様かと思われるほどにダウンフォースレベルを削ったリアウィングを装着していたが、2セット目のラップの前に交換。ラップタイムの改善に成功したものの、ルノーのダニエル・リカルドに4番手の座を譲る事となった。

トロロッソのピエール・ガスリーは10番手。プーオン手前で左のリアビューミラーが脱落するトラブルに見舞われながらも、トップとのギャップは1.5秒と、前日よりも更に一歩前進した事を伺わせた。

エンジン交換によるグリッド降格が確定している他の2台は、決勝を見据えたセットアップでロングランに集中。ダニール・クビアトは17番手、アレックス・アルボンに至ってはショートランを一切行わず、20番手タイムでクルマを降りた。

昨日の油圧漏れによるエンジントラブルのために、旧型エンジンへと載せ替えてセッションに臨んだレーシングポイントのセルジオ・ペレスは、馬力低下を感じさせない走りで6番手タイムをマーク。ミッドフィールド最上位につけた。

F1ベルギーグランプリ公式予選は、日本時間8月31日(日)22時から全3ラウンド、計1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで行われる。

2019年F1第13戦ベルギーGPフリー走行3（FP3）リザルト

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