F1オーストラリアGP決勝での最速は「2ストップ戦略」とピレリ
F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、16日土曜のオーストラリアGP予選を終えて、決勝レースでの最速ストラテジーを2ストップ戦略だと予想する。公式予選ではメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2014年以降続いているメルボルンでポール記録を6に伸ばした。
「例年通り、今回も各セッションの終盤に最速タイムが記録された」とピレリのレース部門を統括するマリオ・イゾラ。タイヤという観点から予選を振り返り、決勝レースで各チームが採用しうる戦略を予想した。
「路面温度が下がるにつれて、数多くのアクションがみられた。シーズン最初のレースであるにも関わらず、これほど接近した争いになった点は注目に値する」
予選Q1ラウンドでは、トップタイムを刻んだスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールと18番手のマクラーレン、カルロス・サインツとのギャップは僅かに1.067秒であった。
「フェラーリがQ1で示したように、ミディアムタイヤもかなりのスピードを可能としており、全てのコンパウンドが力強いパフォーマンスを示していた」
今季はマシン重量が重くなりダウンフォースが低下しているにも関わらず、予選Q2ラウンドで既にラップレコードが破られた。
「レースでの戦略は3通りが考えられるが、どれもそう大きな差はない。決勝では、路面温度の低下とソフトタイヤのデグラデーションがカギを握るだろう」
「路面温度が高ければソフトのデグラデーションは高くなる傾向があり、そうなると早めに固めのコンパウンドに履き替えるか、もしくはピットの回数を増やす方向に動くだろう」
オーストラリアGPコンパウンド別最多周回数
タイヤ | ドライバー | 周回 |
---|---|---|
HARD C2 | ルクレール | 23 |
MEDIUM C3 | アルボン | 31 |
SOFT C4 | ヒュルケンベルグ | 25 |
オーストラリアGPコンパウンド別最速タイム
タイヤ | ドライバー | タイム |
---|---|---|
HARD C2 | ヒュルケンベルグ | 1:25.071 |
MEDIUM C3 | ベッテル | 1:22.885 |
SOFT C4 | ハミルトン | 1:20.486 |
2019年開幕F1オーストラリア・グランプリ決勝レースは、日本時間3月17日(日)14時10分にグリーンフラッグを迎え、1周5303mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事で勝敗を決する。