角田裕毅、F1公式バーレーンテスト前にイモラで計5日間のプライベートテストを実施
アルファタウリ・ホンダから2021年シーズンのF1世界選手権にデビューする角田裕毅は、バーレーンでの公式プレシーズンテスト前にイモラ・サーキットで計5日間のプライベートテストに臨む。
コスト削減の一環としてレギュレーションは各種テストに制限を設けている。今季の開幕前テストは例年の半分に当たる3日間しか行われず、カルロス・サインツやセバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドといった移籍組や、角田裕毅やミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピンらルーキーに課題を突き付けている。
英Autosportは、伊ファエンツァに本拠を構えるスクーデリア・アルファタウリが、バーレーンテスト前に母国イモラに2018年型の旧型マシン並びに今季型の最新マシンを持ち込み、新人の角田裕毅にステアリングを握らせる計画を立てているようだとしている。
アルファタウリ・ホンダはまず、1月27日と28日に旧スペックの2018年型「STR13」を用いてテストを行う。角田裕毅はF1デビュー決定以前の昨年11月にも、イモラでSTR13を走らせている。型落ちマシンでの走行距離に制限はないため、マイレージを稼ぐ事が目的と見られる。
チームは続く2月23日から25日に再びイモラへと足を運ぶ。前述の「STR13」に加えて、車体名「AT02」が予想される2021年型の最新スペックが持ち込まれる可能性がある。
規約は年2回を上限として、プロモーションあるいはマーケティングを目的とした最新マシンでの走行を許可している。これは俗に「フィルミングデー」と呼ばれるもので、各チームはプレシーズンテスト前にこれを用いてシェイクダウンを行う傾向がある。仮に2021年型が持ち込まれるとすれば、角田裕毅だけでなくピエール・ガスリーもシートに座る事になるだろう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で技術規約の抜本的変更が2022年に先送りとなったことで、フロア形状やリアブレーキダクトのウイングレット、ディフューザーに関するルールが一部改定されたものの、今季の各チームは基本的に昨年のシャシーを用いる事になるが、トークンによる開発の余地は残されている。
情報筋によると、アルファタウリ・ホンダはトークンをノースに投じてメルセデスに代表される幅の狭いナローノーズの開発を進めているようだ。