2019-20年 FIA世界耐久選手権（WEC）第7戦として開催されている第88回ル・マン24時間レースのスタートから12時間が経過。レース半分を通してラップをリードし続けていたTOYOTA GAZOO Racing7号車がトラブルに見舞われ、ガレージに戻った。

悲願の初優勝に向けて順調にレースを展開していた7号車であったが、小林可夢偉がステアリングを握り走行していた184周目にピットへと戻り、ガレージに収まった。トラブルの原因はターボチャージャー。メカニックがリアカウルを外しての作業に取り組み、約30分の停止を経て7ラップダウンでレースに復帰した。

チームメイトが足止めを余儀なくされる中、7号車の1ラップダウンで走行していた僚友8号車が（S.ブエミ、中嶋一貴、B.ハートレー）がトップに立ち、レベリオン・レーシング1号車（B.セナ、N.ナト、G.メネゼス）が2番手に、レベリオン3号車（R.デュマ、N.ベルトン、L.デレトラズ）が3番手に浮上した。

LMP1クラスとしては、現地土曜夕方にクラッシュしたバイコレス4号車がリタイヤを喫しており、7号車はクラス最下位に転落した。小林可夢偉は一旦コックピットを降りたものの、その後再びステアリングを握り、修復作業の完了を待ち、総合4番手でコースへと戻っていった。

LMP2クラスは、僚友32号車がリアウイング交換のために約1分間を失った事で、元F1ドライバーのポール・ディ・レスタが駆るユナイテッド・オートスポーツ22号車がクラス最上位に躍り出た。ジャッキー・チェンDCレーシング37号車はコース上で停止した後、マシンを再始動させようとしてガブリエル・オーブリーが外部支援を受けたとして、失格処分が科された。

2020年ル・マン24時間レース 12時間経過順位

下記は12時間経過ジャストの時点でのタイムシートとなるため、7号車がトップとして記録されている。