WECスーパーシーズンWEC富士6時間レース
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WECトヨタ 最大1.4秒のハンデ…お膝元での4連勝目指す / 第2戦富士6時間《preview》

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10月4日(金)から6日(日)にかけ、静岡県富士スピードウェイで開催される2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦富士6時間レースで、TOYOTA GAZOO Racingは大きなハンデを背負いながら、4年連続勝利を目指す事になる。

トヨタは昨年、2度目のルマン24時間レースでの勝利を手にし、スーパーシーズンのチームタイトルとドライバーズタイトルを獲得。チームにとっては母国凱旋レースとなる富士で、今季開幕戦シルバーストンに続くシーズン2連勝に挑む。

マイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆るTS050 HYBRID 7号車は、前戦シルバーストン4時間でポール・トゥ・ウィン。最大獲得ポイントを得たものの、その結果として、本レースでは、厳しいハンディを背負う事になる。

今季より導入されたサクセス・ハンディキャップ制度によって、ランキング首位の7号車には、1周あたり最大1.4秒に相当するハンディキャップが課せられる。また、ランキング2位に付けるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車も、1周あたり1秒相当のハンディを負う。

このシステムは、昨年までも採用されていた性能均衡制度(クイバレンス・オブ・テクノロジー=EoT)に付け加わる形で今シーズンより適用される。既に2台のTS050 HYBRIDは、ライバルのノンハイブリッド勢に対して、108kg重い車両最低重量を課されており、加えてライバル勢は、TS050 HYBRIDよりも61%多い燃料の使用が許されている。

このような背景から、小林可夢偉はいつも以上に厳しいレースになる予想する。

「ここ数年は日本でもレースをしてきましたから、富士スピードウェイでの経験を多く積んでいますし、好きなサーキットの一つでもあります」と小林可夢偉。「ただ、非常に長いストレートと、後半のタイトなレイアウトは、一筋縄では行きません。そして、今大会ではサクセス・ハンディキャップも課されるために、いつも以上に厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くして勝利を目指します」

富士6時間は10月4日(金)に1時間半ずつ2度に分けて行われる公式練習で幕を開ける。翌5日(土)は1時間の練習走行に続いて予選が行われ、決勝は6日(日)午前11時にスタートとなる。

WEC第2戦 富士6時間レースの模様は、J SPORTSがテレビ放映を担当。生中継を行う。視聴にはスカパーひかりTVとの契約が必要となる。