フェルスタッペン「分別のない愚かな行為」発煙筒投げ込み事件を非難、ファンに自重求める
ザントフォールト・サーキットで行われた母国F1オランダGPの予選中に発煙筒がコース内に投げ込まれた事件についてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「分別のない愚かな行為」だと非難した。
ウィリアムズのアレックス・アルボンが先陣を切ってコースインした予選Q2開始直後、スタジアムセクションのターン12~13間に発煙筒が投げ込まれた事で、セッションは6分間に渡って赤旗中断を余儀なくされた。
A flare on the track prompts a red flag #DutchGP #F1 pic.twitter.com/DuhP7LIRs3
— Formula 1 (@F1) September 3, 2022
シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.021秒差で下してポールポジションを獲得したフェルスタッペンは予選を終えて、コース上に発煙筒を投げ入れる事は危険だとしてファンに自重を呼びかけた。
「兎に角、本当に分別がない行為だ」とフェルスタッペン。
「発煙筒そのものは悪いものじゃないけど、いくら何でも限度がある。コースに投げ込むなんてホント、愚かだよ」
「あんな事をするのはやめてくれ。誰のためにもならないから」
「追い出されてレースが見れなくなっちゃうし、危険だからセッションが中断になってしまった。あんな事しちゃ駄目だよ」
国際自動車連盟(FIA)によると、Q2の一件の犯人は特定され警備員によって直ちに退場させられた。ただ、一時黄旗が振られたのみで影響は限定的であったものの、予選Q3でもコース上に発煙筒が投げ込まれる事件があった。
現地プロモーターは発煙筒の持ち込みを禁止しており会場でその旨を告知をしているが、守らないファンが一部にいるようだ。
「マックスに完全に同意する。危険だからこういう事は止めようよ」と述べ、ルクレールもファンに注意を呼びかけた。
「いつ投げられたのか正確には分からないけど、もしちょうどその時にマシンが通り過ぎれば不必要なリスクが生じる事になる」
なおカルロス・サインツは、発煙筒を使っても良い時と悪い時とを区別して、それをファンに告知するやり方もあると指摘した。
「発煙筒を使って良い時と悪い時をファンに知らせることも重要だと思う」
「マックスがポールを取った時のインラップに関してはOKだけど、レース中盤や1周目のようなバトルの最中では使わないでほしい」
「時速300kmで走るクルマをドライブしている最中に、煙で気を散らされたくないんだ」
発煙筒の別の問題点には、それが発煙筒によるものなのか、それとも誰かがグラベルに飛び込んで舞い上がった砂煙なのか、マシントラブル等によってクルマから上がったものなのかが一瞬で判別困難なために、ドライバーを危険に晒す恐れがある事だ。