角田裕毅、競技規定違反でF1カナダGP後方転落…ヒュルケン走行妨害

予選を終えてピットレーンを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2023年6月17日F1カナダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1カナダGPのスチュワードは2023年6月17日(土)の予選を経て、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の走行を「不必要」に妨害したとして、角田裕毅(アルファタウリ)に3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)に対する走行妨害疑惑は晴れたものの、もう1件のインシデントで責任があると判断された事で、角田裕毅は予選16番手ながらも最後列19番グリッドに降格した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

スピンを喫した角田裕毅(アルファタウリ)、2023年6月17日F1カナダGP FP3にて

雨により大荒れの展開となったジル・ビルヌーブ・サーキットでのグリッド争いを経てスチュワードは、角田裕毅とヒュルケンベルグ、両チームの代表者からの聴取を行い、ポジショニング/マーシャリングシステムや、テレメトリ、チーム無線、車載映像などを調査した。

インシデント発生当時、両ドライバーは共にプッシュラップの最中だった。前を走行していた角田裕毅はターン10の進入で膨らみ、その後、直前のラップより3秒近く遅れたにも関わらずヒュルケンベルグの前でコースに復帰した。

ブラジル出身の元F1ドライバー、エンリケ・ベルノルディを含む4名の競技審判団は「ターン10ではらんだ後、ラップを中止してレーシングラインから離れれば妨害を避ける事ができたはずだ」と判断。F1競技規定第37条5項違反があったと認め、角田裕毅に3グリッド降格ペナルティを科した。

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