雪辱に燃えるレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが、2020年FIA-F1世界選手権第2戦シュタイアーマルクGPに先立って抱負を語った。失望の週末を過ごしただけにメンタリティが心配されるところだが、上手く気分転換したようだ。

同じレッドブル・リンクを舞台に行われた先週末のレースでは4番グリッドからスタートし、一時は優勝の望みすらあったが、3番手を走行していた最終盤にルイス・ハミルトン（メルセデス）と接触。最後尾に転落すると、その後メカニカルトラブルでリタイヤを喫した。パワーユニットの電気系統トラブルが疑われている。

メルセデスとの差を詰めたい

アレックス・アルボン

（オーストリアGP決勝レースでの件は）問題ないよ。日曜日のレースを終えた後は頭を切り替えて、週末のポジティブな面に目を向けようとしたからね。まだ少しやるべき仕事が残っているけどクルマの状態は良好だし、僕らには戦えるだけの力がある。それが何よりも重要だ。

一番残念だったのはレースを活かす事ができなかった事と、本来であれば獲得して然るべきポイントを獲得できなかったことだ。自分自身としてもチームとしても改善すべき点があると感じているけど、次のレースの初日金曜日に向けて良い気分で日々を過ごしてる。

先週末とは少し違った雰囲気になるとは思うけど、コースについてもマシンについても理解できているから、この前のレースと大きく変わるところはないと思う。クルマについては、マックスと話をしていたエリアを微調整するだけだね。

月曜日にハイキングに行ったんだけど、イギリスではなかなか山を登る機会がないから凄く楽しかった。湖にも行ったんだ。昨日は自転車で走って、その後はチームのみんなと一緒にバーベキューをしたんだけど楽しかったなぁ。今日はゴルフをするかも。のんびりとオーストリアの田舎を満喫してるよ。

今週末に向けての期待は薄れてきているように思うけど、僕らは今リズムに乗っている。マシンの相対的な競争力や、ドライビング、セットアップの方法が理解できているわけで、未知の部分が少なくなっている。何が必要なのかも分かっている。週末に向けては微調整を行ってメルセデスとの差を縮めていきたい。

「シュタイアーマルクGP」という名の下に開催されるレッドブル・リンクでのダブルヘッダーの第2レース。ドライコンディションの中で行われた先週末の開幕戦では、バルテリ・ボッタス（Mercedes）がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール（Ferrari）、3位にキャリア初表彰台のランド・ノリス（McLaren）という結果となった。

F1シュタイアーマルクGPは、日本時間7月10日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1シュタイアーマルクGP特集