
角田裕毅、Q2敗退もメキーズ楽観「興味深いレースになるはず」一方でマックス最前列、RB21の”総合力向上”に手応え
角田裕毅は2025年F1第18戦シンガポールGP予選でQ2最下位の15番手に終わったものの、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキーズは、決勝での巻き返しに自信を見せている。前戦アゼルバイジャンGPで見せた力強いレースペースが、その理由だ。
角田の順位アップへの期待
「ユーキは今日、グリップレベルにかなり不満を持っていた。我々には最終的にQ3に進むだけのパフォーマンスはなかった」とメキーズは語った。
「それでも、バクーで彼はポジションを上げられるだけのペースを発揮していたし、マシンへの自信も増している。明日のレースはグリッドの並びからしても興味深い展開になるだろう」
角田はタイヤを上手く機能させられず、僚友マックス・フェルスタッペンとの差は0.781秒に達し、Q2を15番手で終えた。ただし、黄旗違反による5グリッド降格ペナルティを回避し、さらにウィリアムズ勢に失格処分が科されたことで、予選13番手へと繰り上がった。
決勝では、レーシング・ブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャー、さらにフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)やオリバー・ベアマン(ハース)らと、ポイント圏内を懸けた中団争いを展開することになる。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ガレージ内でチームミーティングを行うローラン・メキーズ(レッドブル代表)、2025年10月2日(木) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)
苦戦続きのマリーナベイで最前列
一方、チームメイトのフェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.182秒及ばず2番手に終わり、Q3最終アタックの際に前方を低速走行していたランド・ノリス(マクラーレン)の乱流に不満を示した。
メキーズは、「マックスの予選は今日も本当に力強かった」と評価。V6ハイブリッド時代以降、レッドブルが伝統的に苦戦してきたマリーナベイで最前列を確保できて「良かった」と語った。
フェルスタッペンは直近2戦で勝利を収めているが、それらはいずれも低ダウンフォースのサーキットであり、今季RB21は高ダウンフォースコースで苦戦してきた。今回の結果はその改善を強く示唆するものと言える。
「この手のサーキットでの競争力を取り戻すために、懸命に努力を重ねてきたミルトンキーンズのファクトリーと現場チームのみんなに感謝したい。今日はその努力がまさに実を結んだ」とメキーズは語る。
「もちろん、最終コーナーでのトラフィックがなければ、ジョージ(ラッセル)にもう少し近づけたはずだが、それもレースの一部だ」
決勝はタイトル争いの分岐点に
タイトル争いに望みをつなぐために、決勝では3番グリッドのオスカー・ピアストリ、そして5番グリッドのノリスよりも上位でフィニッシュすることが最低条件といえる。
とはいえ、狙うのはあくまで“打倒ラッセル”による今季初の3連勝だ。フェルスタッペンはオープニングラップから仕掛けることを決して躊躇わないだろう。
「今日はポールを逃したが、週末を通してグリッド最前列で戦えており、マクラーレンやメルセデスと同じリズムの中にいる。明日は彼らやフェラーリとの厳しい戦いになるだろう」とメキーズは締め括った。
もしフェルスタッペンが、高ダウンフォースのマリーナベイ市街地コースでマクラーレン勢を上回ることができれば、一時は全く現実味を欠いていた“歴史的な大逆転タイトル”の可能性が、いよいよ現実のものとして見え始めることになる。
2025年F1シンガポールGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間10月5日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。