ニューウェイ去就の憶測、応答するレッドブルF1代表ホーナー
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、これからも「長年に渡って」ミルトンキーンズのチームに留まると主張し、鬼才エイドリアン・ニューウェイがライバルチームに移籍するとの憶測に終止符を打った。
F1史上、最も偉大なデザイナーの一人であるレッドブルの最高技術責任者はウィリアムズとマクラーレンで成功を収めた後、ホーナーに勧誘され2006年を前にレッドブルに加入。セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンに王座をもたらした。
ニューウェイの最新作である2023年型「RB19」が今季3戦全てで勝利を収めて文字通り支配的な競争力を発揮する中、契約更新の時が迫っているとの噂を経て将来に関する憶測が飛び出した。
ウィリアムズ時代にニューウェイと共に働いた経験を持つ1996年のF1ワールドチャンピオン、デイモン・ヒルはポッドキャスト「F1 Nation」の中で、稀代の天才が開幕バーレーンGPでメルセデスのマシンを長時間に渡って眺めていた事に触れ、レッドブルでの将来を疑問視する発言を口にした。
V6ハイブリッド時代に8連覇を果たしたメルセデスはジェームズ・アリソンがプロジェクトを離れただけでなく、少なくないキーマンがライバルに引き抜かれ、今や3強の一角としての地位すら危ぶまれる程に競争力が低下している。トップレベル人材の新たな起用は必至とも見られる。
もしニューウェイがチームを去れば、レッドブルはその後任人事に頭を抱える事になるが、ホーナーはSky Sportsとのインタビューの中で「契約やその年数について話すつもりはないが、彼はこれからも長年に渡ってここにいることになる」と述べ、その心配は無用だと主張した。
「彼の心は今もF1と共にあるし、チームへのコミットメントもある」
「彼はチームの要であり、引っ張りだこの存在だ。これからも長期に渡って彼と共にいられるだけでなく、現在進めている他の幾つかのプロジェクトに関与してくれているのも素晴らしいことだ」
ニューウェイはレッドブル・アドバンスド・テクノロジー社を通じてF1だけでなく、レッドブル初のハイパーカー「RB17」の開発にも関わっている。
ホーナーは「このパドックでは常に噂が絶えない。それがF1なんだ」と付け加えた。