雨にめっぽう強いフェルスタッペンとアロンソ、ヒュルケンベルグが明かすウェットで速く走るための秘訣

予選2位のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年6月17日F1カナダGP

ジル・ビルヌーブ・サーキットでの予選は2年連続の雨となり、奇しくも2022年と2023年のF1カナダGPのフロントロウには同じ顔ぶれが並んだ。そう、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)だ。

1990年代から2000年代初頭に掛けて106戦を戦った元F1ドライバーを父に持つ2度のF1ワールドチャンピオンは、ウェットで行われた2023年のカナダGP予選で後続に1.244秒の大差をつけ、ニキ・ラウダとネルソン・ピケの記録を上回る通算25回目のポールを獲得した。

雨に強いのは何か秘密があるのだろうか? トリッキーなコンディションでクルマからパフォーマンスを絞り出すための秘訣について問われたフェルスタッペンは「分からないけど…」と切り出し次のように説明した。

「一般的に言えば、ウェットコンディションに自信を持てるかどうかだと思うけど、、それは走り方を知っているかどうか、どのラインを取るべきかといった事を理解している場合に限られるんじゃないかと思う」

「なぜそうなのかを完璧に説明するのは難しいんだけど、小さい頃から学んできた何かなんだと思う」

「カートをやっていた頃、父が文字通りコースに立って、濡れた路面の何処を走るべきなのかを教えてくれたのを覚えている。父は当時、ウェットでもかなりの腕前だったと思う」

「兎に角、ひたすら学び続けるとある時点で、何が起こっているのか、何をしなきゃならないのか、どうすればウェットで速く走れるのかを自分で理解できるようになるんだと思う」

また「オランダ出身だから雨の中で走るのに慣れているし、そもそもウェットで走るのが好きなんだ」とも語った。

アロンソも同じように「よく分からない」とした上で、コンディションが刻々と変化するような難しい状況においては、ピットレーンでのポジション取りを含めた「些細な違いが差を生む」と指摘し、自信を以てクルマをドライブできるかどうかが「鍵だと思う」と付け加えた。

この日は各ラウンドを通して、路面の濡れ具合が変化する展開となった。インターミディエイトど真ん中のQ1から始まり、Q2に向けて徐々にドライに接近。Q3は再びインターミディエイトに戻り、最後はフルウェットという流れだった。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は予選2番手ながらも、赤旗規定違反により3グリッド降格となったためフロントロウから弾き出されてしまったが、キャリア唯一となる自力での最前列を手にした13年前のF1ブラジルGP予選も雨だった。

ヒュルケンベルグは「状況を完璧に把握して、セッション全体を通してチームと良好なコミュニケーションを取り、クリーンラップを得た」事が結果に繋がったと語った。


決勝レースは日本時間6月18日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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