
レーシング・ブルズ、不適切行為を受け「内部で対処」―動画拡散で炎上、ノリスへのブーイング煽動疑惑
2025年F1第21戦サンパウロGPの表彰台セレモニー中に撮影された動画を巡り、レーシング・ブルズは11月12日、「あれは、我々VCARBチームの価値観や精神を反映するものではない」との声明を発表した。
チームは当該の行為について「内部で対処した」と説明したが、具体的な内容には踏み込んでいない。
問題となったのは、優勝したランド・ノリス(マクラーレン)へトロフィーが贈呈される際、VCARB関係者とみられる人物がブーイングを煽動するかような様子を収めた動画がSNSで拡散し、物議を醸していた件と見られる。
表彰台前で親指を下げる仕草が拡散
動画には、レーシング・ブルズのチームキットを着た男性が表彰台の前で自撮りしながら、観客に向けて親指を下に向けるジェスチャーを繰り返す姿が映っていた。映像が撮影されたのは、ノリスがトロフィーを受け取るタイミングであったため、ブーイングを促す行為と受け止められた。
レーシング・ブルズは声明を通して、「表彰台での動画については認識している」とし、「この件は内部で対処した」と説明。「我々は、素晴らしいレースを称えるとともに、すべてのドライバー、チーム、そしてファンに対して、コース内外を問わず敬意を持って接することを大切にしている」と強調した。
なお、「内部で対処した」という表現から、注意・処分など何らかの措置が取られたとみられるが、詳細は公表されていない。
「ブーイングされると笑いが止まらない」
ノリスは今季、メキシコGPやイタリアGPなどでもブーイングを受けてきたが、動じる様子はなく、むしろユーモア交じりに受け止めている。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットでの圧勝後、ノリスはブーイングについて問われ、こう語った。
「正直、みんなやりたいようにやればいいと思う。その権利はあるし、スポーツってそういうところもあるからね」
そして意外な言葉を続けた。
「理由は分からないけど、ブーイングされると笑いが止まらないんだ。むしろ楽しいくらい。だから、やりたいなら続けてもらって構わないよ」
もっとも、本音は別にある。
「もちろん、ブーイングされたいわけじゃない。応援してもらえる方が嬉しいよ。でもまあ、僕は自分のやるべきことに集中するだけ。モンツァのときも、似たようなことがあったしね」