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3日目となる2017年F1プレシーズンテスト1。前年度のワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグが見つめる中、トップタイムを記録したのはメルセデスのバルテリ・ボッタスで1:19.705。メルセデスは、わずか3日で2秒もタイムを更新したことになる。2番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが100分の2秒差でメルセデスを追う形となるも、テスト終了直前にコース上でまさかのストップ。原因についてはまだアナウンスがない。
“初日”を迎えたマクラーレン・ホンダ
初日、2日目をほとんど走れていないマクラーレン・ホンダはこの日フェルナンド・アロンソが走行を担当。午前中のセッションはシステムチェックに当てた上で、72周を走りきりトップから遅れること2.893秒の10番手タイムを記録。ようやくテスト初日が始まったといったところか。
オイルトラブルが続いたホンダパワーユニットの現状が気になる所だが、来週から始まるプレシーズンテスト2でオーストラリアGP仕様のエンジンを導入する予定とのこと。今週持ち込んでいるエンジンとは別仕様なのだろうか?期待したい。
順位タイムと周回数
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボッタス | メルセデス | 1:19:705 | – | 75 |
2 | ベッテル | フェラーリ | 1:19:952 | 0.247 | 139 |
3 | リカルド | レッドブル | 1:21:153 | 1.448 | 70 |
4 | パーマー | ルノー | 1:21:396 | 1.691 | 51 |
5 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:21:791 | 2.086 | 42 |
6 | エリクソン | ザウバー | 1:21:824 | 2.119 | 126 |
7 | グロージャン | ハース | 1:22:118 | 2.413 | 56 |
8 | ハミルトン | メルセデス | 1:22:090 | 2.385 | 95 |
9 | ストロール | ウィリアムズ | 1:22:351 | 2.646 | 98 |
10 | アロンソ | マクラーレン | 1:22:598 | 2.893 | 72 |
11 | サインツ | トロロッソ | 1:23:540 | 3.835 | 32 |
12 | セリス | フォース・インディア | 1:23.568 | 3.863 | 71 |
13 | クビアト | トロロッソ | 1:23:952 | 4.247 | 31 |
ストロールにF1はまだ早い?
2日目に引き続き、午後のセッションでウィリアムズの新人ランス・ストロールがターン5からバリアに激突しセッションは一時赤旗中断。マシンを大きく破損しそこで走行終了となった。
©C4F1
とは言えども、2回目となるF1走行での98周9番手タイムはまずまずと言えるであろうし、「あのシューマッハでさえF1初走行では何度かクラッシュしたのだから温かく見守ろうや」とは1996年のF1ワールドチャンピオン、デーモン・ヒルのお言葉。マクラーレン・ホンダにしろストロールにしろ、シーズン始まったばかりの状態であるにも関わらず、PV欲しさにあるコトないコト煽り立てるメディアがいるのは一人のF1ファンとして恥ずかしい限り。テストセッションでの1位表彰台はゼロポイント、である。
Go Nandoooo! ?#F1Testing #MCL32 pic.twitter.com/t991xoVSYg
— Simon (@publogic) 2017年3月1日
明日3月2日のプレシーズンテスト1最終日は、午前の部が日本時間の17:00~21:00、午後の部が日本時間の22:00~26:00に予定されている。プレシーズンテストの詳しい日程と出走ドライバーについては、2017年F1プレシーズンテスト1:日程と走行ドライバー一覧を参照してほしい。