鈴鹿F1日本GP:ピレリ、タイヤ開発テストの計画変更を発表

ピレリのエンジニアとのブリーフィングに臨むエステバン・オコン(アルピーヌ)、2023年9月5日(火)にモンツァ・サーキットで行われたF1タイヤ開発テストにてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1公式タイヤサプライヤーのピレリは鈴鹿サーキットを舞台とするF1第17戦F1日本GPに先立ち、プラクティスセッションを使ったタイヤ開発テスト計画の変更を明らかにした。

ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは今年3月、2024年の最終スペックを決定するための場として、日本GPとメキシコGPのFP2を活用する計画を明らかにした。これに伴い両プラクティスは通常の60分間から90分間に変更された。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

インタビューに応じるピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラ、2022年6月11日F1アゼルバイジャンGPにて

ところが日本GPの開幕を1週間後に控えて、9月22日(金)の2回目のフリー走行が通常通りの60分に削減されたため中止が疑われたが、ピレリは短縮されたFP2と元々60分間のFP1の両プラクティスを使ってテストを行う計画に変更したようだ。

週末に先立ちイゾラは「来季に向けたホモロゲーションを視野に入れて、金曜日には全てのチームがC2コンパウンドの新バージョンをテストする」と説明した。

「この最新バージョンは現行のC2よりもグリップ力が引き上げられたもので、C1とC3の中間的な位置づけになるはずだ」

「最初の2回のフリー走行で各ドライバーは、通常の13セットに加えて追加で2セットを使用する」

エルマノス・ロドリゲス・サーキットでのメキシコGPのFP2も同様に60分に戻されたが、こちらも日本GPと同じ様に初日2回のセッションを使ってテストを行うようだ。

イゾラは「今回のテストは、ここ最近になって定義された2024年に向けた開発プログラムの一環で、メキシコGPの週末には新しいC4コンパウンドがコース上でテストされる予定だ」と付け加えた。

世界に名だたるテクニカルコース、鈴鹿サーキットはカレンダーの中でタイヤに対する負荷が最も高いコースの一つであり、ピレリは保険用のC0を除いて最も硬いレンジであるC1からC3コンパウンドを持ち込む。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

鈴鹿サーキットへ持ち込まれるピレリタイヤの詳細とコース特性のインフォグラフィック、2023年F1第17戦日本GP

F1日本GP特集

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