アロンソらへの非を認めるニューウェイ「十分に時間を割かなかった」最下位争いの裏でアストンに欠けていたもの

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アストンマーティン・ホンダのチーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイがマシンの開発計画について、十分な時間を割いてフェルナンド・アロンソやランス・ストロールに相談してこなかったと非を認めた。

開幕9戦でわずか1ポイントに沈むアストンマーティン・ホンダは、他チームのようにレースごとに小刻みなアップデートを投入せず、1つの大型アップグレードがまとまるまで開発パーツの投入を見送る方針を採ってきた。

その結果、2度のF1王者に輝くアロンソは、F1での最終シーズンとなる可能性がある今季、チームメイトであるストロールとの最下位争いを強いられ続け、チームが採った特異な開発戦略に少なからず不満を口にしてきた。

対話不足を痛感、アロンソらの不満に理解

パドックでコースを見つめるアストンマーティン・ホンダのF1チーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイ、2026年6月5日(金) F1モナコGPフリー走行(モンテカルロ市街地コース)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

パドックでコースを見つめるアストンマーティン・ホンダのF1チーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイ、2026年6月5日(金) F1モナコGPフリー走行(モンテカルロ市街地コース)

イギリスの専門メディア『The Race』によると、2026年F1第9戦イギリスGPを前にシルバーストンのファクトリーで取材に応じたニューウェイは、信頼性と性能の両面で問題を抱え、競争力を欠く状況はアロンソとストロールにとって「極めて苛立たしいもの」だと認めた。

そのうえで、自らの落ち度にも踏み込んだ。現在進めている作業や今後のアップグレード、2027年シーズンに向けた計画を十分に説明してこなかったと感じているという。

ニューウェイは、ドライバーの意見に耳を傾け、それに応えようとしていると主張しつつも、「自分の話を聞いてもらえていないと感じれば、当然ながら非常に苛立つ。それは人間として自然な反応だ」と語り、こう続けた。

「だからおそらく我々は、フェルナンドやランス、そしてここにいるジャック[クロフォード、リザーブドライバー]と十分な時間を過ごし、アップグレード・パッケージで何を実現しようとしているのかを詳しく説明してこなかったという点で、非があったのだと思う」

夏の大型改良、苦境を「遠い記憶」に

ガレージ前で作業を受けるランス・ストロールのアストンマーティン・ホンダAMR26、2026年6月27日(土) F1オーストリアGP予選(レッドブル・リンク)Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ガレージ前で作業を受けるランス・ストロールのアストンマーティン・ホンダAMR26、2026年6月27日(土) F1オーストリアGP予選(レッドブル・リンク)

今季の開発計画は、シーズン序盤にライバルチームとの差を一貫して拡大させ、ドライバーたちを「極めて苛立たせる」結果を招いた。その一方で、「問題を本当の意味で理解する」機会にもなったとニューウェイは言う。

待望の今季初アップグレードは、夏休み前の第12戦ハンガリーGPで投入される。第2弾は夏休み明けの初戦となる第13戦オランダGPに予定され、同地では今季唯一となるホンダのアップグレード版パワーユニット(PU)の投入も計画されている。

車体側のアップグレードには、新型ノーズや空力面の大幅な変更に加え、ギアボックスとシャシーの軽量化、リアサスペンションの改修が含まれる。現行のAMR26は、10kgから15kg程度の重量超過状態にあると考えられている。

ニューウェイは、現在の苦境が「痛みを伴う」ものではあれ、やがて「遠い記憶」になることを期待すると述べた。

「みなさんの忍耐と理解に感謝したい。現状のパフォーマンスは、我々にとっても、パートナーを含むすべての関係者にとっても非常につらいものだ。だが、これがやがては遠い、痛みは伴うものの遠い記憶になることを願っている」

アロンソの現行契約は今季末で満了を迎える。ニューウェイは、ハンガリーGPで投入するアップグレードが、44歳のF1王者に2027年以降もチームにとどまる決断を促すものになることを期待しているが、アロンソはハンガリーでの改良だけで自身の去就が決まるわけではないと語り、3つの要素を挙げている。