ロバート・クビサ、Williamsでの2回目の隠密テストを”生産的”に完了。ハンガロリンクには熱狂的ファンが集合
10月17日(火)、ウィリアムズの来季シートを狙うロバート・クビサは、ハンガロリンクでの2回目の隠密テストを無事に完了した。先週は英国シルバーストンで1回目のテストを実施、2日間の日程で組まれたいずれのテストも成功の内に終えたようだ。チーム首脳陣は一連のテストを”生産的”と評した。計2回のテスト結果を踏まえてドライバーラインナップの評価が行われる。
プライベートテストだけにチームは多くの情報を公開しておらず、また公開の予定もないと公言する。だが、母国の英雄を応援するためサーキットに向かった熱狂的なファンによれば、クビサは前日にサーキット入りし、マネジメントを務めるニコ・ロズベルグも同行したという。18日(水)は、クビサと同じく18年のウィリアムズのシート獲得を狙うポール・ディ・レスタがテストを行う予定だ。
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— Tomek Racki (@racki_tomek) October 17, 2017
クビサは2014年のマシン”Williams FW36″のステアリングを握り、全長4.384Kmのコースで周回を重ねた。この旧型のF1カーは、ランス・ストロールが自腹を切って鈴鹿での貸し切りテストを行った際に用いたものと同じ車だ。
BMWザウバーとルノーで76回のF1出走経験を持つクビサは、2011年のラリー競技中の大事故で右腕が部分的に切断された。一命を取り留めたものの、手首と腕の動きが制限される事になり、F1でのキャリアが閉ざされていた。
クビサのF1復帰を念頭に、ルノー・スポールは今夏のF1合同ハンガリーテストにクビサを招集、32歳のポーランド人ドライバーは身体的問題がないかの如く142周、距離にして600km以上を走破した。だが、ルノーはクビサの身体への懸念を払拭しきれず、トロ・ロッソのカルロス・サインツを来季ドライバーとして選んだ。
クビサにとって来シーズンのF1参戦が可能と目される残りのシートはウィリアムズのみと考えられている。来年のストロールの相方を務めるのはクビサなのか、それとも今年のハンガリーGPで体調不良のフェリペ・マッサに代わり急遽代役を務めたディ・レスタなのだろうか?
技術責任者のパディー・ロウは、他にも多数のドライバー候補がいると述べているが、現実的にはクビサと現ドライバーのマッサの2名が有力だと考えられている。