レッドブル代表ホーナー、フェルスタッペンが故意に妨害したとのノリスの主張に反論
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はF1日本GP予選を終えて、マックス・フェルスタッペンが故意に追い抜きを妨害したとするランド・ノリス(マクラーレン)の主張に反論した。
ドラマは予選Q3の130Rで起きた。先んじて計測ラップをスタートさせようとノリスが追い抜きを仕掛けたところ、リアを滑らせた前方のフェルスタッペンと交錯。接触には至らなかったものの一件は審議の対象となった。
ノリスはフェルスタッペンが自身の追い抜きを故意に妨害したとの考えを示したが、スチュワードはテレメトリデータからその可能性が皆無であった事を突き止め、戒告処分とするに留めた。
予選を振り返ったホーナーは「マックスの件に関しては、スチュワードの調査結果に満足している。マックスが彼を意図的にブロックしようとしたとは思わない」と述べ、ノリスに反論した。
「ただ単に、後方からランドがファイナルラップであんな風にやってくるとは予想していなかったんだと思う」
「私はどちらの側にも悪意があったとは考えていない」
グリッド降格を免れた事でフェルスタッペンは、タイトル連覇に向けて最高のスタートポジションを確保した。だが2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)との差は0.010秒という僅差だった。
「フェラーリはシーズンを通して常に速かったから、ここで彼らが遅いとは考えてもいなかったし、それは実際にその通りだった」とホーナーは語る。
「それでもマックスが見事なラップを決めた事で、様々なコンディション変化が予想される明日のレースに向けて、ここ鈴鹿でポールを獲得したことは非常に大きい」
フェルスタッペンが無条件で鈴鹿戴冠を決めるためには、優勝に加えてファステストラップを記録する必要がある。(ただし降雨などを理由として規定周回数に達しない場合には別条件となる)
現実的には優勝はさておき、後方に2台のフェラーリが控えている以上、25点に加えてボーナス点を確保するのは中々に厳しいものと思われる。
仮にファステストラップをフェラーリに取られるなどしてボーナスを逃した場合、ルクレールが3位以下に終わる必要があるが、そのためには予選4番手に留まった僚友セルジオ・ペレスの活躍が欠かせない。
ホーナーは「セルジオは2列目からのスタートとなるが、彼はいつも予選よりレースの方が優れたペースを見せてくれるから、明日の彼が何を見せてくれるか楽しみにしている」と述べ、ペレスの活躍に期待を寄せた。
「コンディションが変わりやすいということは彼にとっては有利に働くだろう。明日は混戦を演じてくれると思う。レッドブルでフェラーリ2台をサンドイッチだ!」
「明日は数多くのバトルが見られるだろう。この鈴鹿でアクション満載のレースが行われる事を楽しみにしている」
日曜の鈴鹿は午後より雨が降る予報で、時間の経過と共に雨脚が強まる見通しだ。
2022年F1日本グランプリ予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。
2022年F1日本グランプリ決勝レースは10月9日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。