豪雨により被災したイタリア・ボローニャの空撮画像、2023年5月3日
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動画:イタリア豪雨 被害深刻…21河川が氾濫「ロマーニャ史上最悪」支援を呼びかける角田裕毅

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エミリア・ロマーニャ州の大規模洪水による被害の実態が明らかになってきた。同自治体の発表によると現時点で21の河川が氾濫し、41の自治体で浸水被害が発生。死者8名、1万人以上が避難を余儀なくされており、被害額は3億ユーロ(約447億円)に上るとも試算されている。

3日間で半年分の降雨「史上最悪の夜」

今回の豪雨はまさに異常気象と呼ぶべきものだった。36時間に平均200mmの雨が降り、一部地域では500mm近くにまで達した。これは僅か3日間で3ヶ月~半年分の雨が降ったことを意味する。地滑りや土砂崩れの報告は280件以上、400以上の市道、州道、国道が寸断されている。

数ヶ月間に渡る干ばつによって土壌が乾燥していた事で大量の水を吸収することができず、大規模な洪水や地滑りに繋がったとの見方がある。

ラヴェンナのミケーレ・デ・パスケール市長は公共ラジオRAIに対して「ロマーニャ州の歴史上、最悪の夜だったと言えるだろう」と語った。

周辺地域への被害を受け、今週末の5月19~21日に予定されていたF1第6戦エミリア・ロマーニャGPは中止された。F1はこの決定について「正しく、責任ある行動」であると強調し、同国出身のステファノ・ドメニカリCEOは「本当に悲劇的」と語った。

観戦客の予約で埋まっていた現地のホテルには自宅からの避難を余儀なくされた被災者が増えているという。開催を続行していた場合、地元自治体への負担を含め、大きな混乱が発生したであろう事は想像に難くない。

支援を呼びかける角田裕毅

5月上旬の豪雨に続き、再び被災地となったファエンツァに本拠を置くアルファタウリは声明の中で「エミリア・ロマーニャ州全域で過去数時間に発生した出来事について非常に懸念している。洪水と大雨によってかなりの被害が出ている」と述べた。

同チーム所属でイタリア在住の角田裕毅はSNSを通して次のように述べ、被災者ならびに現地への支援を呼び掛けた。

「恐ろしい夜が明け、大きな被害が明らかになりました。街の至る所にゴミや泥が散乱し、ガソリンの臭いが充満しています」

「多くの人々が自宅から避難しており、食料、特に宿泊する場所を探すのに苦労している状況です。何かできることがあれば、ぜひお願いします」

イモラ・サーキットから北西に80kmほどのマラネッロを本拠とするスクーデリア・フェラーリのフレデリック・バスール代表は「エミリア・ロマーニャは我々の故郷だ。人々が今現在置かれている状況を見ていると胸が痛む」と語った。

5月18日(木)もロマーニャ州全域、ボローニャとモデナの平野部等に最大レベルの警戒が発令されており、現地では現在、1,100人以上のボランティア、600人以上の消防士、赤十字が事態や避難民の対応に取り組んでいる。

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