インディカー・シリーズ第7戦シボレー・デトロイトGPが11日(金)に開幕を迎えた。この日75分間で行われたプラクティスでは、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が1分17秒2768のトップタイムを記録。ポール争いに名乗りを上げた。

2番手はセバスチャン・ブルデー（A.J.フォイト・エンタープライズ）、3番手はパトリシオ・オワード（マクラーレンSP）と、シボレー勢がホームグラウンドでトップ3を独占した。

気温30度、路面温度49度というこの日のコンディションは暑く、パワーは「本当に暑かった。ここはとにかく体力勝負のサーキットで、集中するために思わず息を止めてしまうほどだ。マシンの調子はとても良いし気分は最高だよ」と1日を振り返った。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、ロマン・グロージャン（デイル・コイン）を抑えて12番手につけた。

「今日は本当に暑く体力的にも大変でしたが本当に楽しかったです。とは言え、75分間のセッションは赤旗中断によって走行時間がかなり限られる事になりました」と佐藤琢磨。

「クルマのイニシャルセットには手応えを感じていたのですが、トラフィック等の影響で適切なタイミングでレッドタイヤでの走行が出来ず、若干心配な部分もあります」

「マシンバランスに課題がありますので、3台のデータを集めて明日に向けて分析していき、上手く改善できばと思っています」

全長2.34マイル（約3.8km）のベルアイル・パーク市街地コースではこの日、ジミー・ジョンソン（チップ・ガナッシ）とスコット・マクラフリン（チーム・ペンスキー）がそれぞれ、赤旗の原因となるスピンとクラッシュを喫した。

7度のNASCARチャンプであるジョンソンはターン3の出口でスピン。幸いにも接触はなくピットに戻った。だがマクラフリンの方はターン5でタイヤバリアに衝突し、フロントウィングとサスペンションを破損。初走行のデトロイトで、予選前唯一のセッションを棒に振る事となった。

予選は現地土曜の午前11時より行われ、決勝は同午後2時からダブルヘッダーのレース1として70周で争われる。日本ではGAORA SPORTSが日本時間12日(土)27時よりレース1を生中継する。

視聴には「スカパー！」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信されている。