角田裕毅、今季初のTOP4を経て「かなり良い」第2弾アプグレ機能…期待を膨らませるアルファタウリ
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7月21日(金)のF1第12戦ハンガリーGPの初日を4番手の好成績で締め括った角田裕毅(アルファタウリ)は、レッドブルやメルセデス、アルファロメオといった幾つかのライバルが予選シムを消化していない事から、この日のタイムシートを素直に受け入れる事はできないとしつつも、ハンガロリンクでのAT04のバランスとパフォーマンスに手応えを得た様子を見せた。
雨と赤旗の影響で大部分が失われたFP1を経て角田裕毅は、2回目のプラクティスで31周を走り込み1分17秒934の自己ベストをマーク。一時はタイムシートのトップに立つ速さを見せ、復帰戦を迎えたチームメイトのダニエル・リカルドに0.451秒という大差をつけた。
セッションを終えた角田裕毅は「かなり良いプラクティスだったと思います。今シーズンはトップ4に入るなんて事がなかったので、これまでのところは良い感じだと思いますし、バランスにも本当に満足しています」と振り返った。
「幾つかのチームはポテンシャルを最大限に発揮していないように思うので、僕らの立ち位置を計るのは難しいと思いますが、それでも今日の出来には満足です」
「ハンガリーはタイヤ、特にソフトとして供給されているC5コンパウンドに厳しいコースですが、クルマに関するデータを多く収集する事ができ、ロングランでは一貫してバランスに自信を持つことができました」
「ミディアム・コンパウンドも試してみたのですが、日曜に予想されるより路面温度が低かったため、レースに向けてあまり参考になるものはないように思います」
「それでも全体的に言って、ミディアムからソフト・コンパウンドへのステップは、これまでのシーズンと比べて大きく、前向きなものだったと思います」
アルファタウリは前戦イギリスGPに続き、新型のフロントウイング、ノーズ、フロア、そしてリアウイングを持ち込んだ。
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはアップグレードが機能していると説明し、初日の好結果を受け「予選で何ができるか楽しみだ」と期待を示した。
ただ、代替タイヤ配分方式(ATA)が採用される事から、Q1とQ2を突破して最終Q3に進むためには、FP2の大部分を走行したソフトではなく、ハードとミディアムタイヤでの1ラップペースの最適化が必要となる。
なお新たなチームメイトとなったリカルドについて角田裕毅は「8回のグランプリウィナーなので、当然、彼から学べる事はたくさんあると思います。FP1ではすぐに自信を持ってドライブしていたように見えました」と語った。
2023年F1ハンガリーGPフリー走行2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.015秒差で退けた。3番手には0.232秒遅れでピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月22日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。