大規模改良のレッドブル、TOP10圏外に…課題を指摘するフェルスタッペンと事故の過失を認めるペレス
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大規模なアップグレードを持ち込んだものの、マックス・フェルスタッペンは11番手、セルジオ・ペレスは18番手と、レッドブルは7月21日(金)のF1第12戦ハンガリーGPの初日をトップ10圏外で締め括ることとなった。
RB19には極細のインレットを備えた新型サイドポッド、前後ブレーキダクト、フロアボディを含むアップグレードが施された。ドラッグの削減とダウンフォースの増強が期待される内容だが、タイムシートのトップに立ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。
ただ、この日は雨と2度の赤旗の影響でFP1の大部分が失われたほか、代替タイヤ配分方式(ATA)の導入を受け、2日目以降を見据えてFP2ではタイヤを温存したため、レッドブルは参考となるような計測ラップを走っていない。
今回の開発パーツが噂されていたようなコンマ2秒のゲインに繋がるものなのかどうか気になるところだが、フェルスタッペンは「走行時間が限られていたから、新しいアップグレードについて今、どうこう言うのはかなり難しい」と慎重だ。
「今日は実際、あまりタイヤを使っていないし、全てが上手く相関しているかどうかを確認するためにこれからデータを分析するつもりだ」
通常とは異なり今週末は、単にソフトタイヤの性能を引き出すだけでは予選上位は叶わない。Q1はハード、Q2はミディアムに装着タイヤが制限される。
フェルスタッペンは「予選ではトップタイムを望んでいるけど、まずはより深く学ぶために、色んなタイヤを使ってもう少し走り込む必要がある」と述べ、2日目に向けた課題を指摘する。
「クルマに関してはさほど悪いとは感じていないけど、少しアンダーステアがあったのが気になるところだね」
「ロングランに関しては競争力があるように見えたけど、1ラップペースに関しては判断するのが難しい。でも全体的に言えば僕らのクルマは力強いと思う」
ハンガロリンクはオーバーテイクが難しいため、F1史上最多となる12連勝達成のためには予選での好成績が求められるところだが、RB19はフェラーリやマクラーレン、メルセデスに対し、1周辺りコンマ1秒程度上回るロングランペースを見せており、依然として優勝候補である事は間違いなさそうな雰囲気だ。
FP1開始僅か3分でクラッシュを喫し、アップグレードされたばかりのRB19にダメージを与えたペレスは「僕のミスだった」と自らの過失を認めた。
「チームが見事な仕事でクルマを修復してくれたおかげで、FP2では周回を重ねることができた」
「今週末の新しいタイヤフォーマットに関しては、検討するに値する幾つかの良い情報とデータを得ることができたから、その点は良かったと思う」
「新しいアップグレードについて語るのは時期尚早だと思うし、どのような効果があるのか理解するのも難しいけど、明日になればもう少し見えてくると思う」
さほど多くのスペアがあるとは考えにくく、これ以上のミスが許されない中で残りの週末をどう過ごすのかが注目されるが、ペレスは「明日の予選に向けては前向きに考えているし、堅実な週末を過ごすための準備は万端だ」と主張した。
2023年F1ハンガリーGPフリー走行2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.015秒差で退けた。3番手には0.232秒遅れでピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月22日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。