7トンの氷で制作されたフォーミュラEマシン、ロンドン屋外24時間放置でどれだけ溶ける?
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7トンもの氷を使って制作されたヴァージン・レーシングのレースカー彫刻がFIAフォーミュラE世界選手権ロンドンE-Prixに登場。24時間後にどれだけ溶けるかを予想するイベント「メルティング・ポイント」が行われた。
氷のレプリカはロンドンの名所の一つ、ポッターズ・フィールド・パークのタワーブリッジに同チームの本物のレーシングカーと並べて設置された。ファンはSNSを通して、24時間後にどれだけの量の氷が溶けるのかを予想するコンテストに参加した。
これはデジタル技術を活用して企業の業務プロセスの最適化を支援するジェンパクトが企画したもので、地球温暖化の解決に向けてテクノロジーが担う役割を再認識することを目的とし、 世界中の人々に気候変動対策への参加を促するために行われた。
ジェンパクトはイベントに先立って、ヴァージン・レーシングがレース周回数の予測に用いているアルゴリズムを元に、氷の溶け具合を予想する「メルト・エスティメイト・ジェネレーター(MEG)」を作成。24時間後に全体の68.86%が溶けるとの予想をはじき出した。実際にロンドンの夏の炎天下にさらされた氷の彫刻は24時間で66.01%が水と化した。
なお氷が溶けた事で生まれた水は給水車に集められ、 地元のコミュニティ・ガーデンの水やりに再利用される予定で、今回のイベントそのものも、ツアーやフェスティバルでの持続可能性向上を目的とした非営利団体「A Greener Festival」によってカーボンニュートラルであると認定されている。
過去に優勝11回と表彰台33回を獲得しているヴァージン・レーシングは、フォーミュラEチームとして始めてカーボンニュートラル認証(PAS2060)を受けたチームで、今季は3年目のロビン・フラインスに加えてニック・キャシディをチームに迎え入れている。