
ホンダ、四輪事業のシンボル「Hマーク」を刷新。四輪モータースポーツにも適用へ
ホンダは2026年1月13日、四輪事業の新たなシンボルとして、新デザインの「Hマーク」を採用すると発表した。このロゴは1963年に初めて導入されて以来、同社の象徴として親しまれてきたが、次世代EV(電気自動車)開発を見据え、変革への強い意志を示す目的で刷新される。
新たなHマークは、2026年から本格始動する「Honda 0シリーズ」を皮切りに、2027年以降に投入されるハイブリッド車の主力モデルにも順次採用される予定だ。従来の枠組みにとらわれず、ゼロから価値を創造する決意が込められているという。
原点回帰と挑戦を象徴するデザイン
デザインの意図についてホンダは、「クルマづくりの出発点に立ち返り、絶えず挑戦と進化を追い求める企業姿勢を表現した」と説明した。これは単なる過去への回帰ではなく、原点を起点として次の段階へ踏み出すという考え方を示すものだ。
両手を大きく広げたような意匠は、モビリティの可能性を広げ、ユーザーと真摯に向き合う姿勢を象徴する。従来の力強いイメージを継承しつつ、より開放的で未来志向のデザインに仕上げられている。
1960年代の初期ロゴを想起させながら、現代的な技術思想を融合させたこのHマークは、ホンダが位置づける「第二の創業期」を象徴するアイコンといえる。モータースポーツの現場においても、チームのアイデンティティを示す重要な要素となりそうだ。
四輪モータースポーツにも適用
今回の刷新は市販車にとどまらず、販売店や「四輪モータースポーツ」活動など、幅広い領域に展開されるという。ホンダはこの新ロゴを事業全体のシンボルと位置づけ、カスタマーやファンとのあらゆる接点で活用していく方針を示している。
とりわけ四輪モータースポーツへの適用は、F1ファンにとっても注目点となる。ホンダは2026年からアストンマーティンへのパワーユニット供給を開始する予定であり、マシンのカウルやドライバーのレーシングスーツに、新たなHマークが掲げられる可能性もありそうだ。
一方で、パワーユニットの開発、製造、運用といったF1レース参戦の中核はHRC(株式会社ホンダ・レーシング)が担当するため、実際にF1活動にも適用されるかどうかは不透明だ。
電動化や知能化が急速に進む中、ホンダは従来の慣習にとらわれない姿勢を明確にしている。サーキットで磨かれる技術と、新たなシンボルがどのように結びつき、次の時代を切り拓いていくのか。その動向が注目される。