意外?ハミルトンとルクレールが意気投合するレース外の関心事
シャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)はサーキットから離れたところで「ファッション」という意外な共通項で繋がっているようだ。
曰く、7度のF1ワールドチャンピオンにとってのファッションは単に情熱の対象というだけでなく、過酷なレース活動におけるプレッシャーから逃れるための手段であり、「重荷を取り除く」ために欠かせないツールである。
鈴鹿での日本GPでは現代美術家の村上隆とのコラボレーションに身を包み、トレーニングの合間を縫ってはファッションウィークに参加。またニューヨークのMETガラでは数千万円をはたいて若手黒人デザイナーをもてなし、2018年にはトミーヒルフィガーとコラボした「TOMMYXLEWIS」という自身のアパレルラインを立ち上げた。
一方のルクレールもアルマーニのブランド・アンバサダーを務めるなどファッション好きとして知られる。共通の関心事を持つ二人は時折、ファッション談義に花を咲かせているようだ。
La Gazetta dello Sportとのインタビューの中でルクレールは、ハミルトンと「好きなブランドについて話し合ったりするんだ」と明かした。
「彼は本当にセンスが良い。それにサーキットでは奇抜な格好を披露しているよね。自分を表現する勇気がある」
ルクレールはまた「以前スタートさせたんだど、やめたんだ。でもこの先、再開できるかもね」と述べ、ハミルトンと同じ様に自身のファッションブランドを立ち上げる可能性がある事を認めた。
2019年、ルクレールはファッションブランド「CLACE」の設立を発表したものの、計画の中止を余儀なくされた経緯がある。
ルクレールがファッションに目覚めたのはザウバーでF1デビューを果たして以降の事だった。
「F1を通して世界中を旅する中で、ファッションが話をせずに自分を表現できるものだって事が分かってね」とルクレールは語る。
「それでファッションショーに足を運んだり、アルマーニのアンバサダーになったりして。そんなこんなでファッションの世界にもっと入れ込むようになったんだ」