ハース、F1アメリカGPを経てレッドブルとアルピーヌに「技術的違反」で異議申し立て
ハースF1チームはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催された10月23日の母国アメリカGPを経て国際自動車連盟(FIA)に対し、レッドブル及びアルピーヌの車体に異議申し立てを行った。
ギャリー・コネリーら4名から成るスチュワードはこれを受理。現地18時15分、及び45分より各々チームに対する聴取を行う決定を下した。
理由についてFIAより明らかにされているのは「技術的違反」という事のみだが、ハースが問題視しているのがセルジオ・ペレスの11号車RB18と、フェルナンド・アロンソの14号車A522である事は分かっている。
両車ともレース中の接触によりダメージを負っていた。ペレスはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との接触によって右フロントの翼端板を、アロンソはランス・ストロール(アストンマーチン)との接触事故によって、レース中に右側ミラーをコースに脱落させた。
いずれも修理のためのピットストップを行う事はなく、また、スチュワードもオレンジボール・フラッグを振らなかった。
ハースは今年、ケビン・マグヌッセンが3度に渡ってオレンジボールを振られており、チーム代表のギュンター・シュタイナーはその度に憤りをあらわにしてきた。
ハースがオレンジボールを受けた第9戦カナダ、第13戦ハンガリー、そして第17戦シンガポールでレースディレクターを務めていたのはエドゥアルド・フレイタスだった。
だが、FIAは回収車両騒動が勃発した日本GPを経てアメリカGPよりレースディレクターの交代制を取りやめ、ニールス・ヴィティヒに一本化した。
どういう結末を迎えるにせよ、クルマのダメージを理由とする抗議であるならば、アメリカGPでのレッドブルのコンストラクターズ選手権制覇の結果が剥奪される事はないだろう。
仮にペレスがノーポイントに終わったとしても、カルロス・サインツ(フェラーリ)がリタイヤを喫し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えて優勝しているため、タイトルを維持するに十分な状況だ。
10月23日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われた2022年F1第19戦アメリカGPの決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季13勝目を上げ、レッドブル・レーシングが9年ぶりのコンストラクターズ選手権制覇を成し遂げた。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコGPは10月28日のフリー走行1で幕を開ける。