F1、スタート衝突懸念を受け“ブルー5秒手順”を検証へ。スプリント倍増案も議論

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2026年シーズンの開幕を17日後に控えた2月18日(水)、バーレーンでF1コミッション会合が開催され、国際自動車連盟(FIA)、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)、そして全11チームの代表者が参加した。

この会合を経てFIAは、焦点の一つとなっていたレーススタート時の安全性に関する懸念について、バーレーンで実施されている第2回プレシーズンテストにおいて、新たなスタート手順の検証実験を行うことを決定した。

ブルー点灯新手順を検証

刷新された新型パワーユニット(PU)を背景に、ドライバーたちは発進時、十分なターボ過給圧を確保するため、従来にはなかったプロセスを強いられている。MGU-Hの廃止に加え、時速50kmに達するまでMGU-Kによるアシストも禁止されていることから、スタート時にターボを機能させるには、事前にアクセルをあおる以外に有効な手段がない。

テストでは、スタート練習の場面で10秒以上も空吹かしを続けるマシンの姿が目撃されている。それでもなお各車の発進状況には大きなバラツキが生じており、複数のドライバーが発進に苦戦する様子があった。特に問題を抱え得るのはグリッド後方組だ。構造上、グリッドに整列してからレースがスタートするまでの時間が短く、十分に過給圧を高められない可能性がある。

こうした状況を受け、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラらは、出遅れた車両に後続車が追突するリスクが高まる可能性を指摘し、スタート手順の修正を求めていた。

FIAは会合で「建設的な議論と提案が交わされた」としたうえで、現在実施中のバーレーンテストを通じて「レースシステムや車両マネジメントのさらなる評価」を行うと説明した。具体的には、スタートライトの新たな点灯手順を評価する。

セッション終了10分前に赤旗が提示され、全車がピットレーンに戻る。その後、ピット出口オープンを経てダミーグリッドに整列し、1周のフォーメーションラップの後にグリッドへ着く。スタートライトが5秒間ブルーに点滅した後、通常の点灯手順へ移行する流れだ。

また、エネルギー回生のためにアクセルを緩める「リフト・アンド・コースト」が引き起こす追突リスクについては、シーズン序盤のレース展開を見極めた上で、対応が必要か否かを判断するのが適切と結論づけられた。

FIAは、「拙速な変更は開幕戦を前に不安定さを増すリスクがある」として、「直ちに大幅なレギュレーション変更は必要ないとの認識で一致した」と説明。「さらなるデータが得られ次第、追加の検証を行う」としている。

6戦から12戦へ、スプリント倍増案も議題に

また、会合ではスプリントレースの開催数を現在の年間6戦から12戦へと倍増させる案についても議論が行われた。最終決定は下されていないが、実現すれば全24戦のうち半数がスプリント週末となる計算だ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を筆頭に、スプリント形式に批判的な声もあるため、今後議論が活発化する可能性がある。

スプリント週末は2021年に初めて導入され、同年は3大会で実施された。2024年以降は1シーズンあたり6回が開催され、フォーマットにも改良が重ねられてきた。今季は中国、マイアミ、カナダ、イギリス、オランダ、シンガポールで実施される予定となっている。