F1日本GP、赤旗速度違反のピエール・ガスリーに罰則裁定

バラクラバ帽の上からヘルメットを被ろうとするピエール・ガスリー(アルファタウリ)、2022年10月7日F1日本GPCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1日本GPのスチュワードはレースディレクターからの報告を受けレース後、赤旗中に高速走行し続けたピエール・ガスリー(アルファタウリ)に関する審議を行い、ドライブスルーペナルティと2点のペナルティポイント(累積9点)を科す裁定を下した。

カルロス・サインツ(フェラーリ)のクラッシュを含む1周目の混乱を経て、レースコントロールはセーフティーカーを導入した後、赤旗中断を決定した。

スチュワードは映像およびテレメトリデータを確認の上、赤旗を経て事故現場を通過した後にガスリーが、複数回に渡って200km/hを超える速度で走行し、一時は251km/hにまで達していたと指摘した。

ガスリーは聴取の中で、コース上にマーシャルや障害物があった可能性があることを理解したとして、スピードを出し過ぎたと認めた。

ペナルティに関しては幾つかの事情を踏まえて軽減された。

時速200kmオーバーは「レギュレーションで要求される”ゆっくりとした”ものとは到底言えない速度」であったが、当時のコンディションにおいては更に高い速度で走行できた事、並びにコース上でトラクターと遭遇した際の「ドライバーのショック」が考慮された。

結果、スチュワードはガスリーにドライブスルーペナルティを科した。レースは既に終了していたため20秒が加算される事となった。

ガスリーは赤旗を経てピットへと戻る途中、200Rで車両回収用のトラクターとすれ違い、無線を通して「コース上のこのトラクターは一体何なんだ!? 横を通過したぞ!容認できない!何が起きたのか忘れたのか? 信じられない!」と怒りを爆発させた。

同様のコンディションの中で行われた8年前の鈴鹿でのF1レースでは、ガスリーの親友ジュール・ビアンキがマシンの撤去作業に取り組んでいた作業車と衝突。これが原因で命を落とした。

一件に関してはガスリーのみならず、多くのドライバーが批判的な声を挙げている。

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