インターミディエイトからソフトタイヤに履き替えるアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル、2022年4月24日F1エミリア・ロマーニャGP決勝レース
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチン、4戦目で初得点「チームが上手くやってくれた」とベッテル、角田裕毅とやり合ったストロール

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アストンマーチンF1チームは4月24日(日)に行われたF1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝でセバスチャン・ベッテルが8位、ランス・ストロールが10位でフィニッシュして今季初ポイントを獲得した。

チーム代表を務めるマイク・クラックは「今日のレースはウェットからドライへと変化するトリッキーなコンディションであったが、セバスチャンとランスはともに完璧な走りを見せてくれた」と振り返った。

「路面が雨に濡れる中、セバスチャンは1周目に9位に浮上し、その後はずっと10位以内をキープしていた。路面が乾き始めると、いち早くインターミディエイトからミディアムタイヤに交換した。その判断は完璧で、セバスチャンは終盤に8位に後退するまで7位を守り続けた」

「同様にランスも、この日の午後は一歩も譲らなかった。オープニングラップでポジションを上げ、角田と素晴らしいバトルを展開した。ピットストップ後は10位に落ち着き、後続のプレッシャーに耐え切って今季初ポイントを獲得した」

「今回は波乱万丈でエキサイティングなグランプリとなったが、2台ともがポイントを獲得したのは我々とレッドブルだけだった。まだまだ先は長いが、今日の結果は現場とファクトリーを含めたチーム全体にとって大きな励みになるものだ」

アストンマーチン:F1エミリア・ロマーニャGP決勝

セバスチャン・ベッテル決勝: 8位, グリッド: 13番手

今日はチームが本当に良くやってくれたから、すべてを出し切って8位でフィニッシュすることができた。これはチームにとって大きな結果だ。何しろこれまで厳しいシーズンを過ごしながら誰もが皆、懸命に働いてきたわけだからね。

金曜と日曜の涼しく、濡れたコンディションの恩恵を受けた事は確かだけど、それでもこれは訪れたチャンスを活かすことができたからこその結果だ。それにドライタイヤに履き替える際のピットストップのタイミングもバッチリだった。

純粋なペースという点では足りていなかったかもしれないけど、それでも今日はタイヤを上手くマネジメントして2台揃ってポイント圏内でレースを終えることができた。

こうしてようやくポイントが取れて良かったし、今は次のマイアミが楽しみだよ。

ランス・ストロール決勝: 10位, グリッド: 15番手

2台ともがポイント圏内でレースを終えることができ、チームにとってポジティブな週末になったし良かったよ。

移ろいやすい気象条件の中で激しいプレッシャーに打ち勝ったわけだから、このポイントは僕らにとって然るべきものだと思う。

レース序盤は好調だった。誰もがタイヤのオーバーヒートや乾いていく路面に苦しむ中、僕らはハミルトンを後方に追いやり、前方のユーキにプレッシャーをかけていった。

ミディアムタイヤに履き替えてからもペースは良かったし、そのおかげで後続を引き離すことができた。今週末はパフォーマンスレベルが上がったし、訪れたチャンスを最大限に活かすことができたから満足だよ。

予選と決勝は気温が低く、ウェットコンディションだったから、それが僕らに合っていたのかもしれない。今日を楽しみつつ、これからのレースでは更にプッシュしていきたい。


4月24日(日)にイモラ・サーキットで行われた2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが通算22勝目を上げ、2位にセルジオ・ペレスが入った事で、レッドブルが6年ぶりの1-2フィニッシュを果たした。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。

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