
アストンマーチンF1、ベガスを以てドルゴヴィッチに別れ…元F2王者はフォーミュラEへ
アストンマーチンF1チームは、2025年F1第22戦ラスベガスGPの週末をもって、長年リザーブドライバーを務めたフェリペ・ドルゴヴィッチがチームを離れることを正式に発表した。
2022年に圧倒的な強さでFIA-F2選手権を制した25歳のブラジル人ドライバーは、同年のアストンマーチン・ドライバー育成プログラム発足時に最初の契約ドライバーとして加入。以来3シーズンにわたり、フリー走行やテストなどを通じてチームに貢献してきた。
だが、2025年のラスベガスGPが、彼が「グリーン」のウェアを着て帯同する最後のレースとなった。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
ハンガロリンクのパドックを歩くフェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーチン)、2025年8月1日F1ハンガリーGP FP1
「実戦」を求めてアンドレッティへ
アストンはSNSに、AMR25のノーズに座るドルゴヴィッチとチームメンバーの集合写真を投稿。「チームと共に3年間を過ごしたフェリペ・ドルゴヴィッチに心からの別れを。今週末を以て彼はチームを去る。今後の活躍を祈っている」とメッセージを添えた。
A fond farewell to @FelipeDrugovich, who, after three years with the team, leaves us this weekend.
We wish him all the best for the future. pic.twitter.com/cA5P9zmGHC
— Aston Martin Aramco F1 Team (@AstonMartinF1) November 23, 2025
ドルゴヴィッチの次なる舞台はフォーミュラEだ。先月、2026年シーズンに向けてアンドレッティ・グローバルと契約を締結した。
チーム代表兼CEOのアンディ・カウエルは、シンガポールGPの際にドルゴヴィッチの転向について次のように語っていた。
「フェリペは数年間チームに在籍した、本当に素晴らしい人財だった。彼はレースへの復帰を熱望していた。だから、私や他の全員も、彼がその機会を得てフォーミュラEを楽しめるようにしたいと強く願っていた」
「我々は彼の幸運を祈り、また感謝している」
カウエルはまた、ドルゴヴィッチを手放すことになった背景として、現在のドライバーラインナップの強固さを挙げた。
「我々は幸運なことに、来年に向けてランス(ストロール)とフェルナンド(アロンソ)との契約がある。レギュレーションが大きく変わる時期において、この安定性を確保できている」
レギュラードライバーの座が空く見込みがない以上、実戦復帰を目指すドルゴヴィッチを快く送り出す形となった。
後任はF2王者争い中のクロフォード
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
アストンマーチンAMR25に乗り込む育成ドライバーのジャック・クロフォード、2025年F1メキシコGPメディアデー
ドルゴヴィッチの離脱に伴い、アストンは2026年の「サードドライバー」として、ジュニアドライバーのジャック・クロフォードを起用することを発表した。
クロフォードもまた、F2王者としてF1パドックに加わる可能性がある。彼は現在、F2でランキング2位につけており、首位レオナルド・フォルナローリを19ポイント差で追っている。