窮したアルボン「それは裕毅にも聞いてよ」ペレス被弾事故を巡り
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セルジオ・ペレス(レッドブル)の衝突によりF1シンガポールGPで貴重なポイント獲得のチャンスを失ったアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、答えに窮して質問の矛先を角田裕毅(アルファタウリ)に振り向けようと試みた。
マリーナベイ市街地コースはFW45との相性が悪いながらも、アルボンは終盤に向けてポイント圏内を争っていたが、ターン13でペレスに脇腹を突かれて後退。ポイント圏外11位に終わった。
衝突の責任はペレスにあると判断されたこの一件について、ウィリアムズのチーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズは、潜在的に4ポイントを失ったとしてペレスの仕掛けを非難し、「本当に腹立たしい」と苛立ちをあらわにした。
あれから1週間。鈴鹿F1日本GPの会見の中で司会を務めるトム・クラークソンはアルボンに「チェコ・ペレスは今もまだ、クリスマスカードの送付リストに載っているの?」と質問を投げかけた。
答えに困ったアルボンは「んー、、それはユーキにも聞いてよ! もちろん、載ってるけどね」と返答。隣に座っていた角田裕毅も苦笑いを浮かべた。
ペレスはアルボンとの接触以前、レース開始直後のオープニングラップでも同じような形で角田裕毅に衝突。リタイヤに追い込んだ。いわゆる「1周目のレーシングインシデント」と見なされたのか、一件が調査される事はなかった。
「もちろん、先週末のレースでの一件にはちょっとガックリきたよ。ポイントが懸かっていたからね」とアルボンは続ける。
「知っての通り、あれはどちらもお互いがかなり離れた状況で起きたことだから、ポイントが穫れなかったのは少し残念だった」
「でも全部赦すよ。もう僕らは鈴鹿にいるわけで、ここの方が僕らのクルマに合ってるはずだし」
「でもまぁ、そもそも先週末のシンガポールに向けてはあまり希望を持っていなかっただけに、余計に悔しかったんだと思う。あのままレースを続けられていれば、何ポイントか穫れたはずだしね。でもそれは叶わなかった」