メカニックに同情するフェルスタッペン、”鳥の死骸”と共にF1カナダでレッドブルに記念的100勝目を献上
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マックス・フェルスタッペンはブレーキダクトに鳥の死骸が詰まったまま70周のレースの大半を戦う事を余儀なくされながらも、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に9.570秒差を付けてトップチェッカーを受けた。
11周目のターン4を通過した際、フェルスタッペンは無線を通して「鳥にぶつかったみたい」とチームに報告を入れた。程度は不明だが、少なからず右フロントブレーキの冷却性能が低下したものと思われる。
それでもフェルスタッペンは全周リードでジル・ビルヌーブ・サーキットでの70周のレースを制し、3度のF1ワールドチャンピオン、アイルトン・セナの記録に並ぶキャリア通算41勝目を飾った。
かの鳥はチェッカー後もRB19と共にあった。フェルスタッペンは英「Sky Sports」とのインタビューの中で「まだ詰まってたよ。あまり良い見た目じゃなかった」と述べ、メカニックに対する同情を口した。
「あれを取り除かなきゃならないメカニックが可哀想だ」
この日の勝利はレッドブル・レーシングにとって、2005年のチーム設立以来、通算100回目という記念すべき勝利となった。
Red Bull gives you.. ehh 😬 pic.twitter.com/0FMDhkHi6t
— Charrel Jalving 𝕏 (@Charreljalving) June 19, 2023
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「鳥の死骸」がフェルスタッペンのレースを難しいものにした事を認めた上で、初優勝を飾った2009年当時には3桁勝利に到達するとは夢にも思っていなかったと振り返った。
「レッドブルの参戦はディートリッヒ(マテシッツ)のビジョンだった。それは単に参戦するということではなく、競争力を発揮するというものだった」
「そして参戦4年目の2009年に初めてレースに勝った」
「その日、トロフィーを受け取って帰りの飛行機に乗った時に、ああ、これで少なくとも1勝はしたんだ、と思ったのが懐かしい」
「その後、99勝を挙げて100勝を達成するなんて誰が想像できただろうか。これは我々にとってのランドマークだし、社内にいる全ての人々の献身と努力の証だ」
「コース上や舞台裏、あらゆるサポートサービスを含めて、この偉業には多くの縁の下のヒーローの貢献があるんだ」
セナの記録に並んだ事で、フェルスタッペンを上回る通算優勝回数を持つのはルイス・ハミルトン(103勝)、ミハエル・シューマッハ(91勝)、セバスチャン・ベッテル(54勝)、アラン・プロスト(51勝)の4名のみとなった。