F1ベルギーGPで戦略的降格のフェルスタッペン、理由を説明するレッドブルのクリスチャン・ホーナー
夏休み明けの初戦となるF1ベルギーGPでマックス・フェルスタッペンがパワーユニット交換ペナルティを消化する事について、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表がその背景と理由を説明した。
ポイントリーダーはエンジン全開率80%のスパ・フランコルシャンの週末を前に、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボ、MGU-H、MGU-K、2基目のES及びCE、そして6基目のエキゾーストを開封。更にギアボックスも交換した。
同じ様にランキング2位のシャルル・ルクレールを筆頭に、エステバン・オコン、ランド・ノリス、バルテリ・ボッタス、ミック・シューマッハも降格ペナルティを消化する。そのためフェルスタッペンは予選で、後列を巡る彼らとのポジション争いに臨む事になる。
上限基数を超えるエンジンをスパで導入するに至った理由についてホーナーは「戦略的な視点でカレンダーを眺めてみたところ、開封済みのエンジンだけでシーズン閉幕を目指すのはかなり厳しいと感じたんだ」と説明した。
「今後のサーキットを見てみると、ザントフォールトでの交換は避けたいところだし、モンツァは意外とオーバーテイクが難しい。それにシンガポールでの降格は嫌だし、日本もオーバーテイクがかなり難しい」
「つまり他に選択肢がなかったんだ。それにスパは追い抜くには悪くないサーキットだし、僕らとしてもここで速さを発揮できるはずだと考えていた。それがここでの交換に至った理由だ」
「ここはおそらく、今シーズンの中で最もオーバーテイク・デルタが小さいサーキットだろう。こことバーレーンはカレンダーの中で最もオーバーテイクが容易なサーキットの内の2つだと思う」
「我々だけでなく、他の多くのドライバーが残りのシーズンに向けてエンジンを確保するために、ここでペナルティを受ける事にしたのはそういう理由からなのだろうと思う」