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6月25日(日)に行われた第8戦F1アゼルバイジャンGPでの一件について、スチュワードはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に、スーパーライセンスにおけるペナルティポイントを3追加する事を決定した。今回の罰則ポイント追加によって、ベッテルは累積9ポイントとなり、1レースの出場停止となる12ポイントまで残り3ポイントとなった。
セーフティーカーが先導する中での走行となった決勝レース19周目、先頭を走るハミルトンのマシンが減速した事で2番手を走行中のベッテルがハミルトンのリアに追突、怒ったベッテルはハミルトンのマシンに自分のマシンを横付けして猛抗議した。この際に、ベッテルは勢い余ってハミルトンのマシンの側面に衝突、このアクションは当然審議の対象となり、ベッテルには10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティが科せられた。
レース終了後ベッテルは「彼はブレーキテストをしてきたんだよ。僕にどうしろって言うんだい?何年か前の中国GPでも同じような事をしてきたんだ」と語り不満を示している。
「僕にペナルティーが科されたことには同意できないよ。僕に罰則を科せるんなら彼にも科せられなきゃおかしいでしょ。あんな事(ハミルトンの減速)やるべきじゃないよ」
規約により、F1ドライバーは12ヶ月の間に累積12ポイントを計上すると、1レースの出場停止処分が科される事になっている。
現時点でランキングリーダーのベッテルは、ペナルティポイント選手権においてもランキングをリードしており、最も多くのポイントが科されているドライバーとなっている。9ポイントのベッテルに続くのは、7ポイントのカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)とジョリオン・パーマー(ルノー)。
ベッテルが現在科せられている9ポイントの内の2ポイントは、次戦オーストリアGPが終了した翌日に消滅する。それまでの間に3ポイント以上のペナルティポイントが科された場合、ベッテルは無条件に1レースを欠場する事を強いられる。