角田裕毅、モナコでの”今季最悪予選”を経て「何度かミーティングを行った」
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が2022年FIA-F1世界選手権第8戦アゼルバイジャンGPに先立ち、”今季最悪の予選”を過ごした前戦モナコGPを振り返りつつ、週末に向けての抱負を語った。
昨年のアゼルバイジャンGPでは当時の自己最高位となる7位フィニッシュを果たすも、マックス・フェルスタッペンのクラッシュにより振られた最終盤の赤旗中断を経て2つポジションを失った事に対して「本当に気分が悪い」と語り、まるで納得していない様子を見せた。
モナコで起きた事を繰り返してはならない
角田裕毅
アゼルバイジャンGPに向けて
前回のレース以降、何度かファクトリーに足を運び、モナコでのレースについて分析するために何度かミーティングを行いました。
フリー走行で常にトップ10に入っていたので、予選では2台揃ってQ3に行けるだろうと期待していたのですが、結果としては残念ながら、今年最悪の予選になってしまいました。
Q1での僕のトラブルがピエールのパフォーマンスにも影響を与えてしまい、更に状況が悪化してしまいました。何故あんな些細なインシデントで赤旗が振られたのかは分かりませんが、結局のところ、予選中の壁への激突はあってはならないことでした。
決勝に関しては、時に雨は恵みとなりますが、今回は僕に有利に働く事はありませんでした。次回以降に期待したいですね。
去年のバクーでは力強い走りをする事ができました。予選は8番手、決勝でも一時は5番手を走行していました。だた赤旗中断後の最終盤に幾つかポジションを落としてしまい、巻き返すだけの時間がなくなってしまいました。
バクーに関しては特に苦手な部分や嫌いなところはあまりありません。
旧市街を抜けていくセクター2は楽しいですし、単にロングストレートがあるおかげというだけでなくオーバーテイクのチャンスも豊富なので、全体的に気に入っています。
アゼルバイジャンではクリーンな週末を過ごして、ポイントを獲得できることを願っています。チームとしては、できるだけ良い結果を残すために、すべてをまとめあげて力強い週末を過ごす必要があります。モナコで起きた事を繰り返してはなりません。
アゼルバイジャンGPの舞台となるバクー市街地コースは1周6,003m、全20コーナーを有する。前戦モナコと同じストリートサーキットだが、モンテカルロが超低速である一方、バクーは超高速の公道トラックだ。
2度のクラッシュによって4台のリタイヤが出た昨年のグランプリは、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がキャリア2勝目を飾り、2位にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、3位表彰台にピエール・ガスリーが滑り込む波乱のレースとなった。
F1アゼルバイジャンGPは日本時間6月10日(金)20時からのフリー走行1で幕を開ける。