問題山積でダブルQ1敗退のハース「腹が立つ」唇を噛むマグヌッセンとヒュルケンベルグ

セッションを終えてハースのガレージを出るニコ・ヒュルケンベルグ、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGPCourtesy Of Haas

ハースF1チームは4月28日(金)に行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP予選でニコ・ヒュルケンベルグが17位、ケビン・マグヌッセンが18位と、ダブルQ1敗退を喫した。共に外部的な要因によって実力を発揮し切れなかったようだ。

予選に先立ち行われたスプリント・ウィーク唯一のプラクティス、1回目のフリー走行でマグヌッセンは燃圧トラブルにより停車を余儀なくされ、僅か8周でセッションを終えた。

Courtesy Of Haas

バクー市街地コースを周回するケビン・マグヌッセン(ハース)、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP FP1

周回数が圧倒的に不足した状態で臨んだ予選では、電気系統のトラブルによりエンジンパワーを失った。消化不良と言うに相応しい残念な1日だった。

前戦オーストラリアGPでQ3進出を果たしたヒュルケンベルグもクリーンラップが得られず事実上の最下位に留まった。ハースは初日を非常に厳しい結果で締めくくった。

チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「理想的な1日にならなかった」と肩を落とした。

「ケビンはFP1と予選を通して一日中、トラブルを抱えた。燃料ポンプと幾つかの電気系統のトラブルに見舞われた」

「ニコの方は2回目のタイヤセットでのアタックでクリーンラップが得られず、完璧とはならなかった。彼に言わせれば、もっと良い結果も可能だったはずという事だ」

Courtesy Of Haas

ハースF1チームVF-23に乗り込むケビン・マグヌッセン、2023年4月28日F1アゼルバイジャンGP

ヘルメットを脱いだマグヌッセンは、トラブルの影響で満足いくラップが走れず「苛立たしい」と振り返り、「クルマの組み立ての問題なのか、それとも手に負えない何かだったのかは分からない」と続けた。

「兎に角、調子が悪くてミスファイアもあって、ラップタイムから分かるようにストレートであまりパワーが得られなかったんだ」

「電気系統のトラブルを抱えながらも、最初のランではある程度のペースが感じられただけに余計に腹が立つ。今日は僕らの日じゃなかったけど、いつかそういう日が訪れるはずだ」

ヒュルケンベルグは2回に渡って振られたFP1の赤旗に触れて「走行時間が限られたために、リズムを掴むのが本当に難しかった」と振り返った。

「それに加えて、ラップも望んでいたほどクリーンなものじゃなかった。全てを出し切れなかった。Q2は可能だったはずだ」

「データが不足している中での見解になってしまうけど、ペース的に今週末の僕らは少し厳しいように見える。データを深く掘り下げて、何ができるかを確認していかなきゃならない」


2023年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が今季初のポールポジションを獲得した。2番手にはマックス・フェルスタッペン、3番手にはセルジオ・ペレスと、レッドブル勢が続いた。

スプリント・シュートアウトは日本時間4月29日(土)17時30分から、スプリントは同22時30分からバクー市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1アゼルバイジャンGP特集

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