F1オーストリアGP:8名に追加ペナで14台の順位が変動、アストンの異議申し立てを受け
Published:
本来科されるべきペナルティが適用されていなかったとして国際自動車連盟(FIA)はF1第10戦オーストリアGPを終えて、4位のカルロス・サインツ(フェラーリ)や角田裕毅(アルファタウリ)を含む8名に対して遡及的にタイムペナルティを科した。結果、リザルトが大きく変動した。
アストンマーチンはレース後、トラック・リミットに対するペナルティが適切に処理されていないとしてリザルトに意義を申し立てた。これを受けスチュワードはレースコントロールに対し、抹消されたラップとペナルティが適用されたラップを照合するよう要請した。
調査の結果、適用漏れがあった事が発覚。スチュワードはアストンマーチンの異議申し立てを受け入れ、8名ドライバーに対して12件のペナルティを科すと共にリザルトを変更した。
- カルロス・サインツ:10秒タイムペナルティ
- ルイス・ハミルトン:10秒タイムペナルティ
- ピエール・ガスリー:10秒タイムペナルティ
- アレックス・アルボン:10秒タイムペナルティ
- エステバン・オコン:5秒タイムペナルティ
- エステバン・オコン:10秒タイムペナルティ
- エステバン・オコン:5秒タイムペナルティ
- エステバン・オコン:10秒タイムペナルティ(オコンは合計30秒)
- ローガン・サージェント:10秒タイムペナルティ
- ニック・デ・フリース:10秒タイムペナルティ
- ニック・デ・フリース:5秒タイムペナルティ(デ・フリースは合計15秒)
- 角田裕毅:5秒タイムペナルティ
ペナルティは反則4回で5秒、5回で10秒が科されるが「あまりにも違反回数が多かった」ために「リセット」が認められた。つまり5回の違反で一旦、ゼロに戻すという措置が取られたわけだ。
他車の降格により、アストンマーチン勢を含む以下8名の順位が繰り上がった。奇しくもアルボンは10秒を追加されてなお11位と、ポジションへの影響はなかった。
- ランド・ノリス(4位 / +1)
- フェルナンド・アロンソ(5位 / +1)
- ジョージ・ラッセル(7位 / +1)
- ランス・ストロール(9位 / +1)
- 周冠宇(12位 / +2)
- バルテリ・ボッタス(15位 / +1)
- オスカー・ピアストリ(16位 / +1)
- ケビン・マグヌッセン(18位 / +1)
F1オーストリアGPの最終リザルトは以下の通り。暫定結果との変動を合わせて記す。
順位 | ドライバー | チーム | 暫定結果 |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | C.ルクレール | フェラーリ | 2(-) |
3 | S.ペレス | レッドブル | 3(-) |
4 | L.ノリス | マクラーレン | 5(+1) |
5 | F.アロンソ | アストンマーチン | 6(+1) |
6 | C.サインツ | フェラーリ | 4(-2) |
7 | G.ラッセル | メルセデス | 8(+1) |
8 | L.ハミルトン | メルセデス | 7(-1) |
9 | L.ストロール | アストンマーチン | 10(+1) |
10 | P.ガスリー | アルピーヌ | 9(-1) |
11 | A.アルボン | ウィリアムズ | 11(-) |
12 | 周冠宇 | アルファロメオ | 14(+2) |
13 | L.サージャント | ウィリアムズ | 13(-) |
14 | E.オコン | アルピーヌ | 12(-2) |
15 | V.ボッタス | アルファロメオ | 16(+1) |
16 | O.ピアストリ | マクラーレン | 17(+1) |
17 | N.デ・フリース | アルファタウリ | 15(-2) |
18 | K.マグヌッセン | ハース | 19(+1) |
19 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 18(-1) |
20 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 20(-) |