ホンダF1「オーストリアはレッドブルのお膝元、良いレースが出来るよう努める」
29日金曜から始まる第9戦F1オーストリアGPに向けて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが抱負を語った。
F1オーストリアGPに向けて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
3連戦の第2戦目となるオーストリアGPは、レッドブル・グループのホームレースです。レッドブル・トロロッソ・ホンダとして、良い戦いができればと思っています。
レースの舞台となるレッドブル・リンクは緑豊かな美しい丘陵地帯に位置し、起伏に富むコースレイアウトと、前戦フランスGPを越える60%前後の高いエンジン全開率が特徴です。
標高が約700mと高く平地に比べて空気が薄いため、冷却効率の低下やターボチャージャーへの負荷が増大しますので、高い全開率と合わせてパワーユニットにとっては厳しいサーキットと言えます。
ここでの基本的なエネルギーマネージメントについては大きな懸念はないものの、予選ラップタイム、レース中の戦闘力など、予選と決勝の両方でパフォーマンスが発揮できるよう最適な設定を煮詰めていきたいと思います。
戦いの舞台となるのはレッドブル・レーシングのお膝元レッドブル・リンク。かつてA1リンクと呼ばれていた4,326mのコースはエンジン全開率は66%を誇り、スパやモンツァに匹敵するほどのパワーサーキットとして知られる。
昨年のグランプリでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスがキャリア初のポール・トゥ・ウインを達成。2位にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位にレッドブルのダニエル・リカルドという結果だった。オープニングラップのターン1では多重クラッシュが発生。計4台がリタイヤに追い込まれる波乱の幕開けとなった。