アルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年4月2日F1オーストラリアGP決勝レース
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角田裕毅、今季初入賞も「本当に悔しい」最終盤の混乱巡る決定に納得いかず「事故がなくても5位だった」

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角田裕毅(アルファタウリ)は4月2日のF1第3戦オーストラリアGPで10位フィニッシュを果たして今季初入賞を飾ったが、掴みかけた5位を失った事に対する不満は隠し難く、最終盤の混乱を巡る決定に納得いかない様子を見せた。

ケビン・マグヌッセン(ハース)のクラッシュに伴う残り5周での赤旗を経て角田裕毅は、ラスト2周のスプリントに向けて13番グリッドに着き、ターン1~3間の混乱をくぐり抜けて一気に5番手にまで急浮上した。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とバトルする角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月2日F1オーストラリアGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とバトルする角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月2日F1オーストラリアGP決勝レース

ところがアルピーヌ勢の同士討ちにより再び赤旗が振られ、レースコントールは順位をリスタート前の段階に戻し、生き残った12台に対してセーフティーカー先導下でのファイナルラップの消化を命じた。角田裕毅は11番手に後退した。

追い抜きは許可されなかったものの、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との接触の責任を問われたカルロス・サインツ(フェラーリ)が5秒ペナルティを受けたため、角田裕毅は繰り上がりの10位でフィニッシュした。

クルマを降りた直後の角田裕毅はこの日の結果を素直に受け入れる事はできなかった。本人の視界には事故の風景はなく、映っていたのは前を行く4台のマシンだけだった。5位、つまり10ポイントの可能性を感じていたのだからやむを得まい。ポイント的には10倍の開きがある。

レースを終えた角田裕毅は「インシデントが起きたのは僕の背後であって、ピエール(ガスリー)を抜いた後のことでした。つまり、インシデントに関わらず僕は5番手だったんです」と語った。

「最高のスタートを決めただけに、10位に終わってしまい本当に悔しいし、苛立たしいです」

ただ、他者のリタイヤがないクリーンなレースであれば、ポイント圏外でのフィニッシュは確実だった。それほどまでにアルバート・パークでのAT04には競争力がなかった。

テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「両ドライバーとも、パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すべく懸命にプッシュしたが、クルマを前に進めていく事は叶わなかった」と述べ「非常に苦しいレースだった」と振り返った。

「どのコンパウンドを履いてもマシンのペースは上がらず、我々は直進スピードに苦しみ、アタックすることも、ポジションをキープすることもできなかった」

それだけに角田裕毅は「それでも今シーズン初のポイント獲得ですし…、まぁ、スタート位置とペースが全くなかった事を思えば、甘んじて受け入れるべきでしょうね」とも語った。

とは言え、受け入れ難い思いに変わりはなく、最後の再スタートについては「何のためにスタートしたのか、、僕には分かりません。言いたい事は色々ありますが…兎に角、決まった事です。いずれにせよ、僕らはレースペースを改善していくべきです」と付け加えた。


4月2日(日)にアルバート・パーク・サーキットで行われた2023年F1第3戦オーストラリアGP決勝レースでは3回に渡って赤旗が振られ8台がリタイヤするという大混乱のレースとなり、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾る結果となった。

バクー市街地コースを舞台とする次戦アゼルバイジャンGPは4月28日のフリー走行1で幕を開ける。

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