ガレージでコース上の様子を見守るリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月26日(土) F1オランダGP FP3前(ザントフォールト・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ、F1イタリア以降のリアム・ローソン起用計画発表

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スクーデリア・アルファタウリは第15戦イタリアGPでも引き続きリアム・ローソンが骨折離脱のダニエル・リカルドの代役を務める事ならびに、リカルド復帰までの全てのレースで21歳のニュージーランド人ドライバーがAT04をドライブすると発表した。

リカルドは先週金曜に行われた第14戦オランダGPの初日フリー走行中にクラッシュ。左手中手骨を骨折し、日曜に手術を受けた。

左手骨折手術を終えたダニエル・リカルド(アルファタウリ)、2023年8月27日スペインcopyright danielricciardo@Instagram

左手骨折手術を終えたダニエル・リカルド(アルファタウリ)、2023年8月27日スペイン

オランダでの残りのセッションはローソンが引き継いだ。土曜のFP3で初めてAT04をドライブし、続く予選では20番手と最下位に沈むも、日曜の決勝レースでは一時、11番手を走行。ペナルティを受け後退したチームメイトの角田裕毅を上回る13位でデビュー戦を締め括った。

レース後のインタビューの中でローソンは、次戦以降の計画については未定だとしていたが、決勝から1日を経てアルファタウリは「ダニエルの手術が無事に成功し、現在、回復に向かっている事を嬉しく思う」との声明を発表し、その中でリカルドが復帰するまでローソンが代役を務め続けると明らかにした。

「すぐにでも彼とサーキットで再会できる事を願っているが、完全な状態に回復するまで、ザントフォールトの困難なレースで素晴らしい仕事をしたリアムが、今週末の我々のホームレース、モンツァより、ユーキと共にドライブし続ける事をここに明らかにする」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表によるとリカルドは、複数箇所に渡って折れた骨を固定するために数本のネジとプレートを取り付ける手術を受けた。

リカルド本人は2週間半後に控えるシンガポールGPでの復帰を目指しているが、ホーナーは先行き不透明だとしており、現実的にはシンガポールの翌週に控える鈴鹿F1日本GPが復帰戦となる可能性がある。

ザントフォールトでのローソンについてホーナーは、雨に見舞われた土曜のFP3まで一度もAT04に乗っていなかったにも関わらず、そのデビュー戦で素晴らしい走りを見せたと評価した。

「かわいそうに彼は一度も乗ったことのないクルマに乗せられた。ウェットにドライと、あらゆる状況を強いられたものの、彼はかなり上手くやったと思う」

「実際彼は、インターミディエイトタイヤに履き替えたアウトラップを走るマックス(フェルスタッペン)をオーバーテイクした。経験が不足していたにも関わらず、あのような難しいコンディションのレースを完走できたことわけで、本当に上手く自分を合わせ込んだと思う」

ランス・ストロール(アストンマーチン)をリードするリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月27日(日) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ランス・ストロール(アストンマーチン)をリードするリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月27日(日) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)

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