米インディカー・シリーズ公式サイトが、フェルナンド・アロンソの「8.14 重大発表」告知に反応。11日に公開されたアロンソの意味深なツイートを扱い、インディカー参戦を仄めかすかのような記事を公開した。

マクラーレン残留、フェラーリ移籍、F1引退、インディカー転向…。今季限りでマクラーレンとのドライバー契約が満了を迎えるアロンソの去就に注目が集まる中、サマーブレイク中のアロンソは8月11日、自身のTwitterアカウントに「14-08」という意味深なつぶやきと共に、映画のリールを使ったカウントダウンGIFアニメを投稿。8月14日に何からの重大発表がある事を示唆する投稿をした。

これに対して一部のファンは、”14“に”8“を足した”22“という数字に注目。アロンソがフェラーリで飾った最初の勝利がF1通算22勝目だったと指摘し、キミ・ライコネンに代わってフェラーリ移籍が発表されるのではと推理するなど、SNSを中心に話題を集めている。なお、”14″はアロンソのカーナンバーであり、14歳からずっとキャリアを通じてこの車番を使っている。

そんな盛り上がりを見せる推理ショーにインディカー公式が乱入。公式サイトでアロンソのツイートを扱った記事を公開し、インディカーへの電撃参戦を予想・期待するファンのツイートを列挙した。

「アロンソの謎めいたツイートに盛り上がるファン」と題されたその記事では「インディカー参戦発表を待っている！」「OKフェルナンド、僕らの方は準備万端だ！」「どうか、どうかお願いだからインディカー参戦のニュースでありますように」といった具合に、インディカー参戦を希望するファンのツイートのみが集められ、参戦を示唆するような内容となっている。

3度目のF1タイトル獲得が再優先事項だとするアロンソだが、所属チームのマクラーレンは低迷。それもあってアロンソはもう一つの夢であるトリプルクラウン、すなわちF1モナコGP、WECルマン24時間レース、インディカー・インディアナポリス500の世界3大レース制覇に意欲を示しており、今年のルマン24時間にトヨタから参戦。見事勝利を収め、夢の3冠まで後ひとつに迫っている。

多角経営に意欲的なマクラーレンは来季以降のインディカー復帰を模索しており、参戦に際してはインディカーで最強との呼び声高い4度のシリーズチャンピオン、スコット・ディクソンの起用を望んでいるとされていた。

一つのシナリオとしては、マクラーレンがアンドレッティ・オートスポーツとタッグを組みインディカーに新規参戦。ディクソンを起用し、そのチームメイトとしてアロンソが合流する可能性があったが、ディクソンの所属チームであるチップ・ガナッシは”重大発表”前日の13日、ディクソンとの契約更新を発表している。

アロンソは自身のTwitterアカウントをプロモーションの場として活用しており、これまでにも何度か暗号めいた投稿を行っている。その傾向に従えば、今回の不可解なつぶやきは、自身が立ち上げたファッションブランド「Kimoa」に関する何らかの告知と予想されるが、インディカーが直々にリアクションを示した事により、謎が一層深まる事態となっている。