アウディとガブリエル・ボルトレートとの契約が発表されたことで、新たなパワーユニットとマシンが導入される2026年シーズンのF1ドライバーラインナップが幾らか見えてきた。

レッドブルとホンダとの関係が2025年シーズン末で終了するため、来季末で契約が満了を迎える角田裕毅はキャリアの岐路に立つ可能性がある。レッドブルファミリーを離れるとすれば、空きがあるのはどのチームなのか？

2026年シーズンからの新規参戦を求めるアンドレッティの動向も気になるところだが、現時点では特にこれといった前向きな情報もないため、以下に現行10チームの2026年のラインナップと契約期間についての最新情報をまとめる。

レッドブル：確定済み

マックス・フェルスタッペンは契約上、2028年まで英国ミルトンキーンズのチームに留まる予定だが、今春に勃発したチーム内の混乱と権力闘争を経て、契約が全うされるかどうかは不透明な状況だ。

また、セルジオ・ペレスも契約書面上は2026年末までチームに残留する予定だが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは2025年に向けたオフシーズン中にラインナップを再検討すると公言している。

フェラーリ：確定済み

レッドブルとは対照的に、フレデリック・バスール率いるマラネッロのチームのラインナップはほぼ揺るぎない。

2025年以降のシャルル・ルクレールとの新たな契約年数は、公式には明らかにされていないものの、広く5年契約と見られており、少なくとも2026年は確実に真紅のマシンをドライブする見込みだ。

ルイス・ハミルトンとの契約は2025年を含む複数年契約であるため、2026年シーズンにフェラーリから参戦するのは決定事項だ。

マクラーレン：確定済み

2026年のマクラーレンのラインナップはランド・ノリスとオスカー・ピアストリで確定だ。両者とも現行契約を早期に延長した。

ピアストリは2023年秋に2026年までの契約延長を、ノリスは今年春に「複数年の延長契約」を締結した。ノリスの現行契約は2025年末までであるため、マクラーレンがF1新時代に向けて現行のラインナップを維持することは間違いない。

メルセデス：未確定

メルセデスはRBと並び、ラインナップが唯一完全に未定のチームだ。

2025年末で現行契約が満了を迎えるジョージ・ラッセルは2026年に向けてフリーエージェントとなる予定で、来年F1フル参戦デビューを果たすアンドレア・キミ・アントネッリも単年契約である。

アストンマーチン：確定済み

フェルナンド・アロンソは今年4月にアストンマーチンとの契約延長に合意した。契約年数は明らかにされていないものの、2026年まで残留することは確定している。

チームオーナーの息子であることから、事実上の「無期限契約」を持つランス・ストロールに関しては、今年6月に複数年に渡る契約延長が発表されており、シルバーストンのチームは2026年に向けて現行ラインナップを維持することになる。

アルピーヌ：1席未定

アルピーヌのラインナップは確定していない。

ピエール・ガスリーは今年6月に複数年の契約延長に合意した。これには2026年シーズンも含まれる。一方で、来シーズンにF1フル参戦デビューを迎えるジャック・ドゥーハンとの契約は1年のみだ。

ウィリアムズ：確定済み

ウィリアムズのラインナップは確定済みだ。

アレックス・アルボンは今年5月、少なくとも2027年を含む複数年契約に合意した。カルロス・サインツは延長オプション付きの2025年と2026年を含む「2年契約」で来季、チームに加わる。

RB（レーシング・ブルズ）

ファエンツァのチームは伝統的に、ドライバーとの契約を原則、1年ごとに更新する方針を取っている。

2025年に関しては、角田裕毅の新たなチームメイトは現時点で決まっておらず、2026年に関してはいずれのシートにも空きがある。

アウディ：確定済み

ザウバー改め、2026年シーズンよりアウディのファクトリーチームとして参戦するスイス・ヒンウィルのチームは今年4月、2026年を含むニコ・ヒュルケンベルグとの複数年契約を発表した。

また、11月にはFIA-F2選手権をリードするガブリエル・ボルトレートとの複数年契約を発表した。

ハース：確定済み

2025年にハースからフル参戦デビューを果たすフェラーリ育成ドライバーのオリバー・ベアマンはチームと複数年契約を結んでいる。

エステバン・オコンも同様に、2025年からの「複数年契約」でチームに加わるため、ハースのドライバーラインナップも確定済みだ。

2026年チーム別F1ドライバーラインナップ