
笑うしかない…ボッタス、“不可解な大失速”に「それは100万ドルの質問だ!」ペレスに周回遅れ寸前
「最初のスティントで一体何があったのか? あのペースは本当にかなり奇妙に見えたが?」
2026年F1第17戦シンガポールGPを終えてそう問われたバルテリ・ボッタス(キャデラック)は、笑うしかなかった。同じマシンを駆るセルジオ・ペレスに対して1周あたり平均1.5秒を超える遅れを取ったことに、本人も困惑していた。
10月11日(日)にマリーナベイ市街地コースで行われたレースで、ボッタスは18番手からスタートして19位でフィニッシュ。62周を通してチームメイトに周回遅れにされかねないほどの大差をつけられた。
この状況は、第15戦アゼルバイジャンGPを彷彿とさせた。ペレスに対して1周あたり1~1.5秒もの遅れを取り続け、最終的には不可解なスーパークリッピングに見舞われ、ファイナルラップで単独クラッシュ。この時も、明確な説明を持ち合わせていなかった。
ブレーキ管理だけでは説明できず
最初のスティントでボッタスは、ブレーキの温度管理のために、通常より多くのリフト&コーストを強いられていた。ただ、ボッタスはそれですべてを説明できるとは考えていない。
ペース不足についての見解を問われたボッタスは、「それは100万ドルの質問だね!」と返し、その答えは自身が何よりも求めているものだと説明した。
「ペースを見つけられなかった。正直、その理由は分からない。ほぼレース全体を通して、ペースがなかったのは確かだ。ブレーキを労るためのリフト&コーストも一因だったけど、それだけじゃ説明できない。今のところ言えるのは、クルマのライドが酷く悪かったってことだけだ」
ブレーキの状態が安定し、しばらくリフト&コーストを行う必要がなくなった時間帯もあった。それでも、ペース不足の完全な解消には至らなかった。
改善を試しても別の区間で失う
走行中はチームからタイムを稼げそうな箇所について情報を受け取り、改善を試みた。だが、一部のコーナーでタイムを縮めようとすると、別の区間で失ってしまう状況だったという。
次戦アメリカGPまでの2週間を使って、ボッタスはマシンと自身の両面から検証を進める。手応えの乏しいレースを「不可解だった」と振り返りつつも、完走できたことには前向きな評価を下した。
「もちろん、コース上では全力を尽くしている。ラップタイムを稼ぐためにできることは全て試しているけど、タイムにつながらない。だから、全てを調べる。僕自身も、もっと良くできることがないか、あらゆる面を見直すつもりだ」
「2週間後にまた挑戦できる。それに、今回は少なくとも完走することはできた。今年はそれすら当たり前じゃない状況だから、そこはポジティブだね」
2026年F1第17戦シンガポールGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを果たし、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続く結果となった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台とする次戦アメリカGPは、10月23日のフリー走行1回目(FP1)で幕を開ける。