
フェルスタッペン、相棒の離脱発表と「気休め規則修正」を経て去就先送り。2027年の分岐点は如何に
シーズン途中での規則変更と、相棒ジャンピエロ・ランビアーゼの離脱発表を経てマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、F1での自身の将来について判断を急がない姿勢を改めて示した。
去就を巡る憶測が広がる中、マイアミGPの開幕を翌日に控え、フェルスタッペンは「時間はある」と繰り返し、判断を先送りする意向を示した。
日本GP後に明らかにした今季限りでのF1離脱の可能性については、「目新しいことは何もない」とし、依然として2026年シーズン末をもってF1を去る可能性があることを認めた。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ネオンライトに照らされた通路でドリンクを手に歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年4月30日(木) F1マイアミGPメディアデー(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
低迷する序盤戦、改定RB22の競争力見極めへ
開幕3戦を終えた現段階で、フェルスタッペンは一度もトップ5フィニッシュを果たせておらず、ドライバーズランキングでは9位と低迷している。本人も「昨年より若干後退している」と認める。
チームはマイアミ・インターナショナル・オートドロームにアップデートを持ち込み、約5週間の中断期間を経て巻き返しを図る。だが、他チームも同様にマシンの大幅な改善を進めており、即座に状況が好転するかどうかは不透明だ。
フェルスタッペンは来季以降もF1にとどまりたいとの希望を示しつつ、まずはアップグレードの成果を見極めたいとの考えを示した。
「とにかく、中団争いから少しでも抜け出して、もう少し前の方で戦えることを願ってる」
ランビアーゼ離脱の影響は?
日本GP後の約5週間にわたる春休み中には、フェルスタッペンの長年のレースエンジニアであるランビアーゼが、2028年までにレッドブルを離れ、マクラーレンに移籍することが発表された。
フェルスタッペンは2021年に初の世界タイトルを獲得した後、「僕は彼に、彼としか仕事をしないと言ってある。彼がやめたら、僕もやめる」と語り、ランビアーゼとのコンビが解消されれば、F1を去ると公言していた。
だが今回の移籍発表を受けフェルスタッペンは、この件が自身の将来に影響することはないと明言した。さらに、ランビアーゼがマクラーレンから受けたオファーを踏まえれば引き留めるのは「愚かだろう」と語り、今後は別のエンジニアと同様の関係を築く必要があると述べた。
「僕らの間には共通理解があって、相性もすごく良かった。レースではすごく珍しいことなんだ。ドライバーとエンジニアがあそこまでうまくかみ合うことはあまりない」
「だから、またそれを見つけないといけない。それは簡単じゃないけど、時にはそういうこともある」
F1継続へ抜本的改革要求
フェルスタッペンの最大の不満は、レッドブル「RB22」の競争力不足ではなく、新世代パワーユニットを基軸に据えた現行レギュレーションにある。
FIAはマイアミGPに向けて、エネルギー回生やデプロイメントに関する各種パラメーターを調整し、限界付近まで攻める従来型の全開走行を促す方向で規則を修正した。
だがフェルスタッペンは、「F1は非常に複雑で政治的なスポーツ」であり、こうした変更は「気休め程度」に過ぎないと指摘。根本的な解決にはならないとの見方を示し、「来年に向けて大規模な変更が行われることを願ってる」と付け加えた。
フェルスタッペンは、2027年シーズンに向けて国際自動車連盟(FIA)やフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)が規則をどう調整するかが自身の決断を左右すると示唆している。