2026 F1バーレーンテスト《4日目》総合結果:アストン、相次ぐトラブルで再び最少周回。”ビッグ4”は上位接戦

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

2026年シーズンの行方を占うF1公式プレシーズンテストが2月18日(水)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで再開された。8時間にわたる4日目のセッションでは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分33秒459を記録し、タイムシートのトップに立った。

わずか0.010秒差の2番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続き、午前のセッションでトップだったシャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手につけた。

トップ7にはマクラーレン、フェラーリ、レッドブルを含む、いわゆる「ビッグ4」が0.8秒差の中に名を連ね、有力と目される4チームが着実にパフォーマンスを引き出しつつあることを印象づけた。

ビッグ4に続く“ベスト・オブ・ザ・レスト”の位置につけたのは、ウィリアムズのカルロス・サインツだった。チーム代表のジェームズ・ヴァウルズは「良い基盤ができ、妥当な方向性も見えてきた」と手応えを語った。

ただし、多くの上位勢とは異なりC4コンパウンドでのタイム計測だったことに加え、上位勢との間には0.8秒差という決して小さくないギャップがあった。

この日最多周回を記録したのはメルセデスで、合計145周を走破した。一方、アストンマーティン・ホンダは再びトラブルに見舞われ、わずか54周にとどまった。

アストン、相次ぐトラブルで最少周回

午前を担当したフェルナンド・アロンソは、わずか28周の走行にとどまった。ガレージ内ではホンダのエンジニアがボアスコープを用いてエンジン内部を調査する場面が確認されており、チームはパワーユニット関連の問題が発生したと認めた

午後を担当したランス・ストロールは、コースインから7周後、ターン11への減速時にシフトダウンした直後、リアのコントロールを失い、ランオフエリアを滑走してグラベルでストップ。自力での脱出はかなわず、赤旗が提示された。原因は明らかでないが、ドライバーのミスではなく、ギアボックスやアクティブエアロを含む車体側の不具合と推測される。

修復作業を経て、ストロールは残り1時間を前にコースに復帰。終盤に14番手へ浮上したが、その直後のターン1でロックアップを喫した。

日を追うごとに苦境が拡大している印象は否めないが、ストロールのベストタイム1分35秒974はトップのラッセルから2.515秒差にとどまった。先週の第1回テストでは4~4.5秒差があっただけに、一定のパフォーマンス向上が見られた点は前向きな材料といえる。それでも、シーズン序盤の下位争いは免れようがない状況に見える。

レッドブルも冷却系に課題、フェラーリも停滞

先週に続き、信頼性の課題が浮き彫りとなったのがレッドブル・レーシングだ。アイザック・ハジャーは午前中、エンジンの冷却系トラブルにより約2時間半のガレージ待機を余儀なくされ、最終的な周回数は66周にとどまった。

セッション終了後、ハジャーはトラブルについて「冷却回路のひとつで圧力が低下した」と説明しつつ、「先週と比べてマシンバランスについてより明確な感触が得られているし、満足している」と振り返った。

一方、姉妹チームのレーシング・ブルズはメルセデスに次ぐ136周を記録し、順調にプログラムを消化した。

新規参入のキャデラックもセンサー関連の問題で走行が制限され、セルジオ・ペレスがコースインしたのは開始から約1時間20分後。午後を担当したバルテリ・ボッタスも十分な周回を重ねられず、合計60周にとどまるなど、準備の遅れが目立つ。

フェラーリも約90分間にわたり走行を中断する場面があった。午前を担当したルクレールは順調に70周を走行したが、午後に作業を引き継いだルイス・ハミルトンは残り2時間の時点でマシンを降り、終盤にコースへ復帰するまでの間、ガレージ内での待機を余儀なくされた。

新スタート手順をテスト

セッション終了10分前には、新たなスタート手順を評価するテストが実施された。全車がグリッドに整列した後、5秒間の「スタート前通告」を経て、通常のスタート手順が開始された。

新世代パワーユニットのハイブリッド特性を背景に、スタートで失速するマシンが発生する可能性が指摘されている。これに伴い、後続車が追突するリスクも懸念されており、安全面での課題に対応するため、残り2日間のテストでも検証が継続される見通しだ。

2026 F1バーレーンテスト4日目総合結果

Pos Driver Team Time Gap Laps Laps
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.459 0.000 76 C3
2 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:33.469 0.010 70 C3
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.739 0.280 70 C3
4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:34.052 0.593 54 C3
5 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:34.158 0.699 69 C3
6 アイザック・ハジャー レッドブル 1:34.260 0.801 66 C4
7 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:34.299 0.840 45 C3
8 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 1:35.113 1.654 56 C4
9 フランコ・コラピント アルピーヌ・メルセデス 1:35.254 1.795 61 C3
10 ガブリエル・ボルトレート アウディ 1:35.263 1.804 72 C3
11 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:35.690 2.231 55 C3
12 リアム・ローソン レーシングブルズ・RBPT 1:35.753 2.294 61 C3
13 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:35.778 2.319 42 C3
14 ピエール・ガスリー アルピーヌ・メルセデス 1:35.898 2.439 61 C3
15 ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダ 1:35.974 2.515 26 C3
16 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:36.418 2.959 65 C3
17 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダ 1:36.536 3.077 28 C3
18 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1:36.741 3.282 49 C2
19 アーヴィッド・リンブラッド レーシングブルズ・RBPT 1:36.769 3.310 75 C3
20 バルテリ・ボッタス キャデラック・フェラーリ 1:37.246 3.787 36 C3
21 セルジオ・ペレス キャデラック・フェラーリ 1:40.892 7.433 24 C2