
F1マイアミGP:アルボン、予選Q1での”割り込み”で戒告処分
2025年F1第6戦マイアミGPの公式予選を経て、ピットレーンの合流規定に違反したとして、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が今季初の戒告処分(非ドライビング)を受けた。
予選Q1でアルボンは、ピットアウトの際、すでにファストレーンに並んでいたアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)の前方に強引に合流。この行為が、F1競技規則第34条8項に抵触したと判断された。
審議を担当したデレク・ワーウィックら4名のスチュワードによると、アルボンにはファストレーンで待機する車列に割って入る正当な権利がなかったうえ、「適切なスペース」がなかったにも拘らず、ハジャーの前にクルマを押し込んだとされる。
ファストレーンとインナーレーンを隔てる白線をタイヤ1本でも越えていれば合流の権利が認められるが、今回のケースではその要件を満たしていなかったと判断された。
さらに、ウィリアムズのメカニックが合流を制止しようとしたにもかかわらず、アルボンがその意図を誤って解釈し、ファストレーンに進入してしまったことも明らかとなった。
スチュワードは違反の事実を認定したものの、「低速での合流であり、危険性は認められない」として、ペナルティではなく戒告による処分が相当と判断した。
この結果、アルボンは7番グリッドを維持。シャルル・ルクレール(フェラーリ)と並び、日曜のレースを4列目からスタートすることが確定した。
なおアルボンは今週末、本件を含めて2度に渡って召喚を受けている。予選に先立って行われたスプリントでは、セーフティカー先導ラップ中にFIA供給のECU(電子制御ユニット)が設定した最低ラップタイムを上回るペースで走行したことが判明。これにより5秒のタイムペナルティが科され、入賞を逃した。
2025年F1マイアミGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)という結果となった。
決勝レースは日本時間5月4日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。