シーズン19戦目となる2023年F1世界選手権アメリカGPが10月20日に開幕を迎え、前戦で3度のF1ワールドチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がシャルル・ルクレール（フェラーリ）に0.156秒差をつけ、週末唯一のフリー走行でトップタイムを記録した。角田裕毅（アルファタウリ）は13番手という結果だった。

新型フロアを含む大幅なアップグレードによる恩恵か。ルイス・ハミルトン（メルセデス）は序盤のハードタイヤでの走行でフェルスタッペンよりもコンマ1秒速いラップを刻み、ソフトでの予選シムではセルジオ・ペレス（レッドブル）を僅差で抑える3番手をマークした。

ケビン・マグヌッセン（ハース）はジョージ・ラッセル（メルセデス）に0.002秒差をつけ5番手を記録。レッドブルが主導するダウンウォッシュ型サイドポッドを含む新たなパッケージが上手く機能している事をうかがわせた。

フロア、サイドポッド、エンジンカバーなど、広範に渡って改良されたもう1台のVF-23をドライブするニコ・ヒュルケンベルグも、ピエール・ガスリー（アルピーヌ）を0.003秒差で退ける9番手と、ハースは揃ってトップ10につけた。

一方でアップグレードはないものの、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）は7番手を刻み、カルロス・サインツ（フェラーリ）を8番手に従えた。

アルファタウリは局所的なダウンフォースの改善を目的とした新型フロアを投入。骨折による5戦の欠場を経て、復帰一発目の走行に臨んだダニエル・リカルドは、角田裕毅に0.048秒差で食らいつく14番手でクルマを降りた。

2戦連続のダブル表彰台と絶好調のマクラーレンは、ランド・ノリスが15番手、オスカー・ピアストリが19番手と下位に沈んだが、共にミディアムタイヤでのタイム計測だった。前戦カタールのスプリントで初勝利を挙げたピアストリは、ターン9を通過後に芝に飛び出し、あわやクラッシュという場面があった。

アストンマーチンもメルセデスやハース同様、AMR23にディフューザーやフロアエッジ、エンジンカバーやビームウイングからなるアップグレードを投じたが、ランス・ストロールは左前輪のブレーキに問題を抱えて僅か5周でセッションを終え、フェルナンド・アロンソは18番手に留まった。ただ、2度のF1王者のラップはハードタイヤによるものだった。

この先に続く予選は日本時間10月20日(金)30時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第19戦アメリカGPフリー走行1（FP1）リザルト

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