2023年F1第8戦スペインGP金曜2回目のフリー走行が現地6月2日に行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が自身のFP1最速タイムをコンマ7秒塗り替える1分13秒907を記録。初日をトップで締め括った。角田裕毅（アルファタウリ）は17番手と、後方に沈んだ。

2番手には10年ぶりの優勝が期待される母国の英雄、フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）が0.17秒差で続き、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）がセルジオ・ペレス（レッドブル）とエステバン・オコン（アルピーヌ）を抑える驚きの3番手タイムをマークした。

後続との差は一気に詰まったものの、フェルスタッペンは無線を通してガレージ内で電話が鳴っているの聞いたようで「誰かの携帯が鳴ってるけど、ヘルムート（マルコ）の？」と冗談を飛ばす余裕を見せた。

終盤にコースの一部に降雨が報告されたものの、現地バルセロナは日差しに恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温23℃、路面31℃と、FP1よりも涼しいドライコンディションでスタートした。

最初のプラクティスで印象的な4番手を刻んだニック・デ・フリースは、ジュニア時代を通して走り込んだバルセロナで生き生きとした走りを見せ、FP2でもアルファタウリのチームメイト、角田裕毅を上回る16番手タイムをマークした。

アルファタウリ勢は序盤のミディアムタイヤで競争力を発揮したものの、ソフトタイヤでは奮わなかった。

FP1での旧スペックとの比較検証を経てフェラーリは2台共にアップグレードを投入したが、シャルル・ルクレールは6番手、カルロス・サインツは7番手と、目立った走りを見せないままに初日を終えた。

メルセデス勢はジョージ・ラッセルが8番手につけた一方、ルイス・ハミルトンはバルテリ・ボッタス（アルファロメオ）とピエール・ガスリー（アルピーヌ）に先行を許す11番手に留まった。W14待望のアップグレードは今のところ、上手く機能しているようには見えない。

とは言え、コンマ7秒以内にトップ13がひしめく状況で、フィールドはこれまで以上に接近している。フェルスタッペンが飛び抜けている事は確かだが、予選と決勝はウェットコンディションとなる可能性もあり、2番手以下の並びを予想する事は難しい。

なおアロンソがフェルスタッペンに迫るペースを見せた一方、チームメイトのランス・ストロールは1.1秒遅れの18番手と、ウィリアムズの2台を抑えるに留まった。

3回目のフリー走行は、日本時間6月3日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第8戦スペインGPフリー走行2（FP2）リザルト

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