スタート前グリッドで角田裕毅(アルファタウリ)の健闘を祈るレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、”期待”に届かずも「如何なるミス」も許されない状況制して2戦連続入賞

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4月30日(日)のF1アゼルバイジャンGPで2戦連続の10位フィニッシュを飾り、アルファタウリに貴重な1点を持ち帰った角田裕毅は、得点のためには「如何なるミス」も許されない厳しいレースだったと振り返った。

車体の競争力の違いからチームも予想していたとは言え、8番グリッドに着いた角田裕毅は1周目にランス・ストロール(アストンマーチン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)に追い抜きを許す難しい展開でレースをスタートした。

レース前グリッドでアルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

レース前グリッドでアルファタウリAT04に乗り込む角田裕毅、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

更には早期にタイヤ交換に動いた事で、僚友ニック・デ・フリースのストップに伴うセーフティーカー導入によってライバルに順位を奪われる不運にも見舞われた。

ただそれでもメジャーアップグレードを投じたマクラーレン勢に割って入る10位フィニッシュと、今回もまた力強いパフォーマンスを発揮し、コンストラクターズ選手権争いにおいて貴重な1ポイントをチームにもたらした。

レースを終えた角田裕毅は大量の汗を拭いながら「正直に言えば、7位か8位を期待していました」と述べ、この日の結果は自身の期待に届くものではなかったと認めつつも「それでもパッケージから最大限を引き出せたと思います」と述べ、これ以上の成績は難しかったとの考えを示した。

レースを終えてパルクフェルメを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

レースを終えてパルクフェルメを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

前日のスプリントではデ・フリースとの接触が原因でFP1に続いてクルマを破損。レースに向けては気持ちを完全に切り替える必要があった。

「今日は厳しいレースになりましたが、チーム、特にメカニックは昨日に続いてクルマを修復するために素晴らしい仕事をしてくれましたし、例えセクター2でタイムを失ったにせよエンジニアは力強いセットアップを見つけてくれました」

チームは低速の第2セクターを犠牲にしてまでも、最高速度を重視するセットアップを選択。オーバーテイクとディフェンスの両面で角田裕毅をバックアップした。

トスト代表、角田の走りと成長を絶賛

「今週末はロングランの機会があまりありませんでしたが、それでもレースを通して終始、力強いペースを発揮できた事はチームとして素晴らしいことだと思います」と角田裕毅は続ける。

「自分自身のパフォーマンスにも満足しています。2台のマクラーレンに前後を挟まれる展開となり、如何なるミスであれポイントを失う状況で、かなりの集中力が必要でしたが、最終的にトップ10フィニッシュを達成することができました」

「一貫してポイント争いをするためには、まだ開発・改善の余地がありますが、チームとして今後、より力強いレースをしていけると自信を持っています」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えて走る角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えて走る角田裕毅(アルファタウリ)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース


4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。

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